”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”裏窓”(54年)

久し振りにジェームス・スチュワートとグレース・ケリーが共演した”裏窓”を、、監督はアルフレッド・ヒチコックだ。今ならこの主人公の行為は完全に盗撮屋、覗き屋、、そのものなんだがそれだけじゃ終わらない見事にプロットが組み立てられた一種の密室ミステリーとなっている。

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原題が”Rear Window"まさに”裏窓”、この場合、車のじゃなくてアパートの裏側を見渡せる裏窓なんである。その最初から最後まで舞台になる対象物件のアパート、本来は撮影の為に何処かのアパートを借り上げるハズなのだがヒッチ爺はそれを嫌い、全部スタジオに建てたセットで撮影が行われた。従って通りの向こうを行く車や通行人はすべてが計算された”道具”である。

カメラマンのジェフは事故で足を骨折し、車椅子生活を余儀なくされる。そんな彼にできる楽しみは、カメラの望遠レンズを使って裏窓から見る隣のアパートの住人達の人間模様の観察であった。

ある日、いつも口喧嘩が絶えなかった中年夫婦の妻が突如として姿を消す。セールスマンらしい夫の怪しい挙動を観察していたジェフは、数々の状況証拠から殺人事件と確信。恋人リザと共に調査に当たる。事件を認めない友人の刑事を納得させるため、確たる証拠を掴もうとする2人に危機が迫り……。 by wiki

ヒッチコック監督は同年にはやはりグレース・ケリーを主演に迎え”ダイヤルMを廻せ!”、そして翌年の55年には”泥棒成金”を撮っている。このあたりの主演女優さんへのご執心ぶりは12年にアンソニー・ホプキンズが彼を演じた”ヒッチコック”に描かれていた。映画の中心は”サイコ”(60年)の撮影秘話なんだが当時の奥さんだったアルマ・レヴィル(演じたのはヘレン・ミレン)を随分やきもきさせたらしい、。

アメリカへ渡ってから撮った作品だけでも40年の”レベッカ”を皮切りに76年までの26年間に30作品以上も監督している。個人的にはその”レベッカ”、”海外特派員”、、、ありゃ多過ぎる。”サイコ”、”鳥”、”めまい”、”知りすぎていた男”、”北北西に進路を取れ”、、、何れも納得の素晴らしいミステリーだった。

やはりタマには良い映画も見ないといけません、。

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