”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

思えば遠くへ来たもんだ

先日久し振りに見た映画、”PT109”(63年)、これはかのJFケネディ大統領が海軍士官だった頃の実話を基にした映画で主役のJFKクリフ・ロバートソンが演じていた。第二次大戦最中、ソロモン海沖で日本軍と遭遇する小型戦闘船の艦長が身を挺して仲間を救出するJFKヒーローを描いたものだ。映画が公開されたのは同年6月だったが11月22日にはあのテキサスで衝撃的な暗殺事件が置きてしまいその後すっかり忘れ去られてしまった感がある。

イメージ 1このスチールは11月25日、柩を見送る長女のキャロラインと長男のジョンJr、ジャクリーン未亡人と実弟のボビー・ケネディだ。この時、キャロライン嬢は僅か6歳だった、、。

今やボケボケのアタマで昨晩はナニを食ったかも忘れているってのに何でこの映像がそんなに記憶に鮮明に残っているのか。

それは同年、63年の10月13日に初めて渡米したニューヨークでこの事件に遭遇したからではなかろうか?兎に角、まだ英語どころか世の中の右も左も判らない状態で下宿のおばちゃんが朝からワーワーと泣きじゃくっていたのがどうにも不思議でこりゃ自分の親でも亡くなったのかな??と怪訝な気持ちで眺めていたような、、。


同じ頃ニューヨークにもビートルズ旋風が吹き荒れていたのだがこの瞬間だけはすべてが機能せず街全体がそのまま停止していた。無論学校も休校、市全体が喪に服していた覚えがある。

最初はなにやらトンでもない事件が起きたんだ、、程度の認識だったが繰り返し見るほどに、読むほどに大統領が暗殺されたと言うその意味が理解出来るようになった。そしてこの幼気な兄弟二人、こうして思い返すとケネディ家を襲ったこの悲劇はそれだけで終わらずに今度は実弟のボビーも68年にロスで凶弾に倒れてしまう。ジャクリーン未亡人はオナシス氏と68年に再婚するも94年には亡くなってしまうし弟のジョンJr.はこれまた自家用機の事故で99年に僅か38歳で事故死している。そして残っているのは長女のキャロライン嬢だけ、その彼女は現在駐日大使としてさる13年にオバマ大統領に任命され恐らく任期は年内か、、で今は東京の大使館で活躍されているのだ。

イメージ 2
先の車列に向かっていた僅か6歳のお嬢さんが今は全権を任された大使として日米の架け橋になっておられる。

その現実を見るにつけ”オレも思えば遠くへ来たもんだな~”になるのである、、。

無論、同じ日本人で幼少の頃から見知っている人もいるにはいるのだがやはりガキの頃に初めての外国で受けた衝撃はそりゃ何時になっても消えやしない。それじゃなくてもアメリカの現職大統領、それもすこぶる人気の高かったケネディ氏の一大事件なんだし忘れちまえと言われてもそれは無理だろう、、。

63年の10月と言えば来月ではや53年が経過する事になる。やっぱり遠くへ来たもんだよ、、学生時代そして社会人になってからの同僚、先輩そして後輩に上司諸氏の中には既に帰らぬ人となった仲間が大勢いる事を思うと幸いな事に”良く元気で此処まで来た”と言うのが本心だ。健康な身体に産んでくれた親には感謝せねば、、出来ればもうちょっとアタマの出来も良くして欲しかった、、、。

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