別にワタシはトランプ次期米国大統領のファンでも何でもないのだが、、むしろその逆か?この人が駐日大使の役目を終え帰国されるのは誠に残念でならない。
13年11月に就任されたのだがこの大使館で撮影されYoutubeに投稿されたものが帰国前、最後のメッセージになる。
還暦世代には無論、故ケネディ大統領のお嬢さん、そして悲劇のケネディ一家のキャロラインとして親しみもあった。今度映画ではそのママの苦悩を描く、”ジャクリーン”が上映される予定でナタリー・ポートマンが主演を演じている。その悲劇的な顛末はイギリスのダイアナ妃を思い出させるのだがこの3年半の日本での生活このメッセージからも楽しまれた様子が伺える。
実はワタシが現役の頃はこのアメリカ大使館へは毎日のように”御用聞き”が如く出入りしていたし歴代の大使には実に幅広い分野でお世話になっている。もうこれも時効なのだが国内の大手ホテルには”営業販売促進部”ってのが存在する。中でも政府要人の来日が見込まれる大使館は恰好の営業ターゲットであり何処のホテルもなんとか大使館内部の担当者と人脈を作りたくてうずうずしているのだ。
幸い、ワタシの在籍したホテルはこの大使館の目の前に位置し当時はもうお断りしないといけないくらいに大勢の政府要人、そして企業関係者が押しかけて来ていた。何せ外国人比率が70%近く、そしてその80%はアメリカ人と言う状況だったのだ。総数800室余りのホテルでこの状況はもう”ホテル・アメリカン”な状況で今度はそこまでやっちゃうとイギリス、フランス、ドイツなど、、他の諸国は逆に敬遠してしまうと言う現実だった。
当時の会長職にあった人物はアメリカ大使とも親しくトップ・セールスを率先しており要人の宿泊に関しては”今度は誰が来日する?”と連日報告させられていた。そこへ持って来て本国から大統領来日となるともう大騒ぎ、、アメリカ大統領の宿泊に関してはその対応マニアルが日本の電話帳並み、、厳しい対応が常で我ら担当者も泊まり込みが当たり前の時代だった。そんなで歴代のホッジソン大使(74~77年)、マンスフィールド大使(77~88年)、、までは何度となく会長或いは社長殿のお供や通訳として参上し直接お話しもしているのだ。
あれからもう30年近くが経過しているし現在の大使館には誰も知った顔はないのだがこうしてケネディ大使が離日されると言う最後のメッセージを聞いてちょっと感傷的になっている、。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓