”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

初めてのスーツ

唐突ですが男子として人生初めてスーツを着る事になったのは、、う~ん、、さて何時だったのか、、初めて海外へ行った時か、、それよりちょっと前の事だったのか??何れにせよ映画から受けた影響が大きかったのは事実、ちょっと記憶が曖昧だが恐らく初めて飛行機に乗って海外へ出た1963年前後じゃなかろうか?、。

イメージ 1以前にもこのブログで掲載させて貰った記憶があるのだがこのスーツ姿、今なら”就活スーツ”とでも呼ぶのか?初めてネクタイを結び、ハーフコートを羽織ったのがそうではなかろうか??そして空港は羽田、この後ろのタラップを昇り機内へ入ったのだった。

この写真からでは判らないがスーツは既製品でブルーっぽい織物、ワイシャツは濃いブルー生地で襟にループホールがありそれにネジで留める一本の真鍮製タックが通っている、、ネクタイは手織りのブルー生地でダブル折りのカフスボタン、靴はセミ・ブーツでコートは表は黒、裏はグレーのリバーシブル、、、、。

だったのだ、、、これ全てはナニをモデルにしたかと言うと、、;

これなんである、、そりゃ中味は似ても似つかないしそれこそ”冗談はよしこさん”状態なのだが、、当時の若きおっさんはこのジェームス・ボンドさんにかなり憧れていたのである、、。

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このスチールは”ゴールドフィンガー”だがこのスーツ(実際はスポーツジャケット)をいたく気に入ってしまいそっくり同じ物を着込んでいた記憶がある。無論自分じゃ稼ぎもない頃なので親に強請った事は言うまでもない、、。



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映画は前後するがこのダークブルーのスーツ姿、、これも好きだった、、本家はセビルロウの仕立て物だがそこまでは無理、、当時は後年かなりお世話になったアオキとかコナカとか、、イトーヨーカドーとかもなかったしこんなのが欲しいとなると仕立てて貰うか似たスーツをデパートで探すっきゃない、松屋松坂屋、、伊勢丹から高島屋三越、、と探し歩いたものである。今思えば実にバカな青春時代を送っていたものだ、、。でもやっとこさ着込んだこのスーツを”うん、、誰かの葬式?”とか言われた時はかなり落ち込んだ、、、。

ヨーロッパの映画界に目を向けるとアラン・ドロンを始めフランス、イタリア、ドイツでも皆さんそれなりのスーツを着こなしていたのだがどうも彼らはトラディッショナル過ぎてワタシの好みではなかったような、、じゃあイギリスとはどう違うのか?そんな事は知る由もなかった。

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色合いとしてはこんなグレーっぽいものを後年、愛用していたしこれが最初のスーツに繋がっているようなのだが映画は最初の007、、公開時は”007は殺しの番号”だったが後年”ドクター・ノオ”に改題されている、、日本で公開されたのは実に62年のことである。

今見れば何がそんなに??とも言えるのだがそりゃ思春期真っ最中の若者にはこれ以上の刺激はなかった、。しかも良いとは思っても自分で買える程にお金がある訳じゃなし、、第一そんなスーツを着て誰に会い、何処へ行くのやら、、そこまでは考えが至らなかった実に阿呆なガキであったのだ、。


アメリカの俳優さんで言えばトニー・カーチスの清潔感溢れるスーツ姿も好きだったしケイリー・グランドのスマートさ、、も捨てがたい。絶対に以前にもこのスチールは掲載しているのだがこんなスーツもお気に入りだった、、。サラリーマン時代はもうこれは仕事着、会社から年に2着、夏冬服用を支給される。それだけじゃとてもやってられないし自前で買ったスーツを交互に合わせていた。しかし会社から支給されるスーツは”簡易仕立て”なんだが生地の種類は限定されている、、従って営業の連中が10人集まればうち4人くらいは体型は違っても同じスーツ生地なんである、、、。

イメージ 4今やスーツを着る機会もないし、山とあったネクタイも殆んど処分した。遂に最後までアルマーニのスーツを着るチャンスもなくこの歳になっちまったのは誠にザンネン至極なのだがこんなスーツ姿は何時になっても憧れの”男のユニフォーム”である。

今や通年、Tシャツ&短パンっきゃ着たことがないだなんて、、自分でも信じられない生活を送っている。それもまあ人生か??

でも昔の人は”馬子にも衣装”って言わなかったか、、?そう、それなりに着れば着るほどに背骨もシャンとし格好良くそれなりに好印象だった。相手に与える印象だって断然違っていたのである、。

書きながら改めて気がついたのだがやっぱりどうしようもなく救いようのない青春時代であったのは間違いない。


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