”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ラ・ラ・ランド”(16年)

遂にと言うかやっとと言うか辛うじてと言うかやっとこさ1月中に見ました。思えば最初に行こうとしたら家内が出掛けていてクルマが無かった、、そして二度目はやはり行こうとしたら家内が”ワタシも見ますよ”、、っで”マリアンヌ”へ、3回目はシネコンへ駆けつけたのに何とアホな事に”ララランド”が”アルアイド”に化けちまって敢え無く家内は退場、、っで一人で二度目の”マリアンヌ”を観戦、、流石に2週間と間が開いてなかったので辛かった、、。

でも本日は新装開店になったシネコンへ馳せ参じて128分を堪能して来ました。シニア二枚って言っているのに24ドルも取られた、、ちょっと高くない?と思い場内へ入ったらデカい画面で椅子が全部リクライニングする、、前の通路にもう一人座れるくらいに間が開いているし、、こりゃ勿体無いんじゃないの?足を目一杯に伸ばしてほぼ飛行機内のビジネスクラス風にフラットにしても前席に届かない、、こりゃ下手すると寝ちゃいそうな映画館だ。そこまでするかな??と思う間もなく画面が暗転今度はちゃんとデッカク ”La La Land" と出てホッとした。

久し振りだよおっかさんじゃない、本格ミュージカル。のっけから引き込まれ最後までそのまんま引き込まれっぱなし、、こりゃまあ皆さんが絶賛するのが判りました。ロスアンジェルスを舞台にミア(エマ・ストーン)は女優デビューを夢見て憧れる若き”たまごねいさん”、そしてサバスチャン(ライアン・ゴスリング)は古典ジャズをこよなく愛するピアノ奏者、、その二人の”冬から”、”春”、”夏”、”秋”、そしてまた”冬”と巡る一年、、それにラストは更に5年が上乗せされる、、誠に楽しくかつしんみりとさせるミュージカルに仕上がっている。

これから各国の映画賞が発表されるが作曲から歌詞、音響効果、、音に関する部門は間違いなく全部独占するのではないだろうか?それに監督、作品、脚本、、、主演男優、女優、、舞台装置から設定までどれを見ても素晴らしい。個人的には見るまえからそうじゃないかな、、、と思っていたがサイレント時代を背景にした11年の”アーティスト”を彷彿とさせるのだ。

ウェスト・サイド・ストーリー”や”サウンド・オブ・ミュージック”、”マイフェア・レディ”その他諸々の大作をミュージカルの王道とすると”大ヒットした曲”という点では一歩譲るとしても見事に二人のミュージカルとしてスクリーンに再現されている。これは映画館限定として☆の数も増やして進呈したい。

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エマ・ストーンは”絶世の美女”とは言えないかも知れないが実にチャーミングでこの映画では光り輝いている。対するライアン・ゴスリングはカナダのロンドン生まれ。高校時代に母親から教えられ歌と演技に目覚めていったそうだがこの映画ではピアノでジャズを弾きながら歌声も披露、これまた実に素晴らしいのだ。幾ら演技とは言ってもかなり素養がなけりゃ出来ることではないだろうしジーン・ケリー並に二人が躍るシーンでは久々に”この映画よ終わるな”と念じてしまった。

舞台設定がチョイと微妙だ、、雰囲気、衣装や住宅、事務所やカフェはちょっと昔、、そうだな、、70年代後半から80年代っぽいのだがちゃんとスマホは使っているしエマの乗っているクルマだってトヨタのハイブリッドだ、。ロスの場合、街中へ出ないとそんなに風景が変わっているようには思えないのだがカフェで注文するラテ系のコーヒーはその時代にはなかった。良いとこ取りは判るのだがさてこれは何時の時代だ、、と気になったのは確かである。

今年になって映画館で見た二度目の映画が今年の最優秀作品って事にもなり得るのだがこれはもう一度見たい。今度は”アルアイド”と窓口で言えば間違って”ララランド”の切符が手に入るかも知れないぞ、、、(^0^))。

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