先日”最悪な月末がやって来る”と記事にしたのだがとんでもない、そんなもんじゃ済まない状況になって来た。４日ほど前にクイーンズランド北部に強力なサイクロン、（デビーと命名)が上陸しそれが進路を南に変えこのブリスベンを直撃しているのだ。通常はサイクロンも左回りなので一旦上陸してもそのまま海上へ去っていくのだが今回はそのまま陸路を南下、、これは全く想定外だった。
昨日の午後から連続して雨、豪雨、、ちょっと小降りになったかと思いきや又、派手に降り始める。既に市内の降雨量が過去の記録を塗り替え商業地は全店休業、全学校も早々と休校が決まり、テレビでは終日このお天気情報が継続して放映されている。
ニュースでは”外へ出るな”、”通りの水溜で遊ぶな”、”水路に近づくな”、、とアナウンサーが連呼、コマーシャルも入らずこの状況から見ても尋常ではないことが伺えるのだ。サイクロンの猛威は１００キロ以上の範囲に及んでいるのでゴールドコーストも直撃、被害はもっと酷いらしい。
これはご近所の商業地区、車は水没、動けなくて立ち往生だ。日本でもそうだが運転者は多少の水溜りは大丈夫だろうと、、と突っ込んだ結果らしい。
ブリスベンは普段こんな集中豪雨に襲われる事もないので急激な天候の変化には慣れていない、挙句住宅地でもこんな事態に、だからテレビのアナウンサーは”出掛けるな、、”と言っているのだが、何処の世界でもそんな呼びかけには耳を貸さない輩が幾らでもいるのだ。
”不要不急の外出は控えましょう”、、なんて丁寧なもんじゃなくもう”出掛けるな！”の指示なんだが、、テレビでは一般市民が撮影したスマホ投稿を受け付けているがそれを撮りたくて車が水没した、、何て馬鹿な事も起こっているのだ。
もうジジイは一歩も出る積もりもなかったのだがやはりプールは心配だ。溢れて近所の家に流れ込んだらと、、と思い午後になり小降りになった瞬間を見透かして駆けつけた。案の定、もうギリギリまで水位が上昇してて殆んど水面と周辺の舗装された箇所が同レベルになっている。慌てて水抜きを実施、それだけでもうアタマからびっしょり、しかしこれで当分は大丈夫かな？まあ溢れても排出口へ向かうように設計されているそうなのでそれを信じよう。現在市内では２００ミリ以上の雨量が計測され午前中で商業地区は全部閉店、住宅地では電柱が倒れ停電になっている箇所も多いらしい、、学校は既に明日も休校が決まっているのだが雨量は今夜がピークとか、、。
”デビー”が通過した北部の街では床上浸水、停電が相次ぎ住人には避難命令が出されている。無論空港も閉鎖されているので軍が海路現地へ向かっている。幹線道路は要所要所で水没、修復が間に合わないとか、、もう陸の孤島状態でこりゃもう一大事に、、地震がないこのクイーンズランド州もこのサイクロンには完全にやられちまった。我が家も何時停電になるか判らないので明日に予定されていた集計作業とレポートは全部完了、万が一を考え早目にご飯を炊いて今夜はおにぎりだ。
恐らくこれから２４時間は電気の供給も不安定になるようだしブログどころじゃないだろう、、そうなるとテレビもネットも全部ダメで実に原始的な月末になるのか？？今のところ３２軒ある住宅からは水が溢れたとか屋根から雨漏りだ、、とかの報告はないのでこのまま無事に天候が回復する事を祈るのみ、、。
自身の”管理人最悪の月末”どころか”ブリスベン史上最悪の月末”になっちまった。
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