英語の表現に”Bankable Star"と言うのがある。バンカブル、、即ち”銀行の信用度、バツグン”って事になるのだが要は彼女じゃなくとも映画の制作時に”この人が主演ですよ”と言うだけで金融機関が喜んで融資を引き受けてくれるスターと言う事になる。
それだけ失敗が少なく高収益=配給アップが見込める男優、女優さんって事になり業界では引っ張りだこ、そう言われる俳優さんもさぞや鼻高々だろう。そんな一人がこのサンドラ・ブロックで”しあわせの隠れ場所”(09年)、でのオスカー受賞、そして”ゼロ・グラビティ”(13年)の成功で一気に”バンカブル・女優”に登り詰めてしまった。
13年の”ゼロ・グラ”公開後には一本あたりの出演料が何と60億円にもなりこれはギネスにも新記録として登録されているそうな。64年生まれで”スピード”(94年)に抜擢されて脚光を浴びたのが丁度アラサーの頃、どちらかと言うとコメディアンっぽい役柄が多いのだがニックネームを”アメリカの恋人”とか”普通に隣にいる彼女”とか言われ飾りっけのない普段着姿が好感度を押し上げている。
プロデューサーのジェッシー・ジェームス(?)と5年くらい結婚してたが現在はバツイチ、でも共同経営者として始めた”シスコ・バーガー”と言うカリフォルニアはロングビーチにあるハンバーガー屋は今も健在な様子。両親は双方ドイツ系、ママは純正ドイツのプロのオペラ歌手だったので幼少の頃はドイツ住まいも経験している。
これまで57本の作品に出演しているがプロデューサーとしても制作に携わったのが14本もありこれからはさてどうするのか?そっちの比重が高くなるんではないだろうか?そうなると今度は”バンカブル・プロデューサー”としての活躍がもっと期待出来るのか??
個人的にはそんなに”好きだよ~、”、ってタイプじゃなく、、どうもあの騒々しい演技、役柄が苦手だ。”ゼロ・グラビティー”みたいなシリアスな役柄は良いのだが、時として美形のなせる技なのか”お人形さん”みたいな表情がコワい、。
この”ゼロ・グラ”はたった一人、取り残された宇宙で地球へ帰還する為にあの手この手、挙句には中国の人工衛星にまで乗り込み地球を目指すお話だった。原題が単に”Gravity"だったのに”ゼロ”を付けた担当者は喝采ものだ。これなら”Zero Gravity"と原題を変更しても良いかも知れんぞ、、。
配役は殆んど彼女だけ、、ジョージ・クルーニーもタイトルバックには出ていたがそれもあっという間にいなくなってしまいサンドラの独壇場だった。オスカーにも大量にノミネートされ(サンドラの主演女優賞も)7部門を制覇、見事な映画だった。
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