”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”グレイテスト・ショーマン”(17年)

先日見た”スターウォーズ/最後のジェダイ”が本年映画館で見る最後の映画だと思っていたのだが、、おっとどっこい土壇場に行ってきました。この”グレイテスト・ショーマン”、既にゴールデン・グローブにノミネートされているのは知っていたが一昨日の26日に公開、どうしても見たくて携帯を放り出して駆けつけた次第です。

っで感想は??一言、160kgで剛速球のストライクをど真ん中に投げ込まれその予想外のタマの威力に全身が硬直した、、と言ったらお判り頂けるでしょうか??今年の最後にこんな映画に出食わすとは夢にも思っていませんでした。

映画はのっけから大興奮の幕開け、いきなりドツボへ、、。今年の初めが”ラ・ラ・ランド”そして最後が同じミュージカルとして肩を並べる、いや配役陣から行くと上を行ったかも知れない、、そんな極上の映画に仕上がっていました。兎に角、配役が素晴らしい、ヒュー・ジャックマンは”レ・ミゼラブル”で証明しているのでどんなかは想像出来た。そこへミッシェル・ウィリアムズ(今年は大当たりじゃないのか?)、更にはザック・エフロン、、そして何と何とレベッカ・ファーガソンが実に素晴らしい歌唱力を披露してくれているのです。それに各、シークエンスの演出が見事、夫々に歌唱場面があるのだがその舞台、画面上の演出が斬新なアイデアでもう画面から目が離せないのです。無論、彼らを取り巻く”サーカス団”の一員が家族同様で彼らのステージも忘れられない素晴らしいものが、、。

映画の雰囲気は以前にも書いたようにオージー監督のバス・レーマン風なんだが(場面によっては”ムーラン・ルージュ”を思い出す)、しかし此方はマイケル・グレーシーの初監督作品だ。映画の元ネタになっているのは実在し”リングリングサーカス”などで知られる人物、P・T・バーナムである。時代設定は1870年代なので車は勿論、電話だってない時代だ、、過去にも彼の演出を映画化した”地上最大のショウ”(52年)はチャールトン・ヘストンとジェームス・スチュアート非常に評価の高い映画に仕上がっていた。

そのP・T・バーナム(H・ジャックマン)が始めてこの業界で成功したのは黒人奴隷だった女性、それに”容貌が変わっている”人物を舞台に登場させる事だった。早い話、良く古い映画でも見られるような”見世物”興行なのだ、、無論この映画でもそんな場面があり近隣の住民からは偏見に満ちた仕置を受ける、そして映画の根底には、、”Beautiful Humanity"精神がメッセージとして込められている。これは全人類、色々な人種、容姿や色、考えかたから宗教の違い、、色々あれど”人類とは素晴らしいものじゃないか?”と説いているのだ。

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ああああ~、、これ以上書けないじゃないか??書きたいことは山ほどあるのだが、そうだっ、、もうこの際一言”絶対に映画館でご覧あれ”、、、お気に召さない場合はワタシが映画代金をお支払い致します。

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真ん中が奥さん役のミッシェル・ウィリアムズ、、そして左が妹のヘレンで右がお姉ちゃんでバレーダンサーになる夢を持つキャロライン、、この二人が実に巧いのです。この二人にもすっかり魅せられてしまった、、、。

ああ別にこの映画の配給元の社員でもナンでもない通りがかりのただのおっさんですが、、これを必見映画とせずして何が映画でしょう??それ程に堪能させて貰った一作でした。139分の上映時間じゃ足りない、”映画よ終わるな”、と久し振りに念じた今年最後の渾身の一作でした。