”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ヴェンジェンス”(17年)

原題は”Vengeance:A Love Story"、、しかしまあナンで立派な日本語があるってのに邦題が”ヴェンジェンス”なんだぁ??肝心の”A Love Story"は抜かしているしこのヴェンジェンスが”復讐”って事は日本の皆さんご存じなんだろうか?さてはもう既にカタカナ語としてそのまま辞書に登録されているんだろうか?

主演はちょっとイっちゃったニコラス刑事、中東戦争帰りのヒーローでそのまま刑事を演じている。舞台はナイアガラの滝がある田舎町、7月4日のお祭り騒ぎのあとシングルマザーのティーナ(アンナ・ハッチソン)が娘と歩いて帰る途中暴漢4人にボート小屋に連れ込まれ、レイプされ瀕死の重傷を負ってしまう。娘は辛うじて助かり逃げだして救助を求める、、、その場面に遭遇したニコラス刑事、ママと子供を助けて救急車で病院へ、。

イメージ 1タイトルからしてこりゃ復讐劇だな、、と予想は出来るしその通りの展開になる。悪い奴らはこんなちっこい街じゃ直ぐに見つかる。子供の証言で兄弟x2の悪ダチx2が簡単に捕まるのだが、問題はここからだ。

犯人どもの弁護を引き受けたのがドン・ジョンソンで悪行専門の辣腕弁護士、法定へ出る前の予備証人喚問で兄弟を始め4人は無実を言い張るのだ。アレはレイプじゃない、お金を貰っての”取引き”でティーナが事後に値段をつり上げそれが原因でつい喧嘩になっちまった、、と。

喚問の最中、ティーナは気分が悪くなり犯人の顔を指差すまで行かずに退廷を命じられ結局悪徳弁護士の勝利で全員に帰宅命令が降り自宅待機に、。

ティーナは徐々に回復はしているものの自分のママが駆けつけてくれても情緒不安定、大量の睡眠薬を飲もうとしたりナイアガラから飛び降りようとしたり、、幸いにもジョン(ニコラス・ケイジ)が身辺を見張っていたお陰で”子供がいるのにそんな事をしきゃいかん”と諭される。

そしていよいよ法で裁こうにも極悪人どもは成敗出来ないと判り”じゃあこの際、自分で全部処理しちまおう”となるのだ。最初のヤツは他人と喧嘩をしている時に間に入って止めるのだがナイフを出して向かってくる、、そこでズドンと頭のど真ん中へ一発、これはもう完全な正当防衛だ。そして兄弟二人はナイアガラに呼び出しメッタ撃ち、、更に滝壺へドボ~ン、、これなら絶対に死体は上がらない。そして4人目はやはり近所のモーテルへ呼び出し銃を頭に当て遺書を書かせる、、そしてサインを終えるや否やズドンで自殺の完成だ。

っとまあちょっと荒削りではあるがすっきりサッパリの復讐劇でした。副題の”A Love Story"ってのはてっきりママじゃなくてお嬢さんか、、って事は”レオン”?の焼き直しになるのかと思ったがママの方でした。でも最後はシングルマザー一家は西海岸へ去って行くのでありました、、でニコラスは又、電話で呼び戻されて刑事へ、。