”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

酒の不始末

日本は昔から酒には寛容だ、飲んでいたから、、チョッと酔っていたから、で不始末を片付けられてしまうケースも多い、それに今はそんな事はないだろうが”飲み会”なるものが数多くあり学生時代を経由して就職後には同期、上司、それに歓迎会から送別会、忘年会に新年会まで飲むチャンスは幾らでもあった。

そんなサラリーマン時代の長い飲酒歴でワタシにも不始末が何回かある。一度は同期の連中と飲んだ後、電車に乗り帰宅する時にはもう終電が近かった。当時は田園都市線の沿線に住んでいたのだが渋谷から乗って下車駅はあざみ野、鷺沼を過ぎた頃に目覚め、もうすぐ降りるんだからこれ以上寝るなよ、、と自分に言い聞かせていた。にも関わらずフッと目覚めたら看板が青葉台になっている、ああ~、やっちまった大幅に寝過ごしたじゃん。っで慌てて起きて反対側のプラットホームへ、ありゃ終電の表示だ。でも良かったな、、これで戻れば帰れるぞ。

イメージ 1もう寝ちゃいかんと思い座らずに立っていたのだ。っでさて降りるぞ、と駅の看板を見たらたまプラーザになっている。あぎゃ、、又通り過ぎているじゃないか?座らずにずっと立っていたのにナンでこうなるの?っでたまプラーザで降りて反対側へ、、ヤバい、ホームがない。そうなのですもう終電が行っちまった、、まさか歩くか、でも駅からバスで7分もかかるのでこりゃもうタクシーっきゃ選択肢はないだろう。この時ほど自宅が遠くに感じた事はない、、っでやっと帰り着いたらもうとっくに午前様でした。

もう一度の不始末は、、都内の友人宅で会社帰りに飲み始め家内も途中から合流、しめしめ、これで帰りは奥方の運転で楽チンだし、、っで結構盛り上がり完全に午前様、。家内の運転で帰ったのは良いのだがふと駅前の駐輪場に停めてある原チャリを思い出したコイツに乗っていかないと明日の朝はバスで駅まで出ることになる。

まあそうすりゃ良かったのだが、、以下はもう時効です。何と駐輪場から乗った原チャリ(まだヘルメットだって着用規定外)を反対側から走ってきたパトカーに認められ停止命令が、、そりゃそうだもうとっくに終電はないのでこんな時間に原チャリに乗っているヤツは準暴走族か酒気帯び運転のおっさんだけだよ、、。案の定とっ捕まって免停にはならなかったものの反則切符を頂くハメに、。お巡りさん曰く、”その場に原チャリは置いて、徒歩で帰りなさい”と諭される。しょうがない、、その場に佇んで(もうタバコはとっくにやめてた)、近くにあった自販機で濃い目のコーヒー缶を飲み、トボトボ歩く覚悟を、、。そんなおっさんに悪魔が囁く、、”もうお巡りさんは行っちまったから大丈夫さ”、、、っでUターンして原チャリにまたがる、、そして3~4分も走った頃、又向こうからパトカーが、。

この時は自分の不運を恨んだ、、そのパトカーはさっきのとは全然違う車両だったがもう”半落ち”どころか”全落ち”でさっき発行された違反切符を見せて”実はさっきも捕まったんです”と泣きそうな声で告げる。お巡りさんに”馬鹿じゃねいの?”とは言われなかったが今度は絶対にダメよ、、”ちゃんとこの場に置いて歩きなさい”で許してくれた。


そしてトボトボ今度は本当に歩いて帰宅、、すると何と家内は寝ているじゃないか。オイオイ、”駅から帰って来るだけでそんなに遅くなる訳がないだろう?それにパトカーに停止を命じられたのはバックミラーで見なかった?”っと言ってももう向こうは夢のなか、、当然翌朝は猛烈な夫婦喧嘩に発展したのですが、、。


まあ特筆すべきワタシの”酒の不始末”ってのはこんなもんでしょうか?若い女性にキスさせろ~、、とか飲んだら無礼講だぁ~、、ってのはその真っ只中な世代にも関わらず一切ありませんでした。これだけは断言出来る。なのでやれ依存症だ、、とかアル中ってのは理解しにくいのだ。ナンでも東洋人はその内蔵の出来具合から西洋人がアル中になる前に肝臓なり臓器を壊してしまうのでアル中にはならないと聞いたこともあるのだが、。