”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”探偵スルース”(72年)

実に久し振りに”演技力”を見せつける映画を堪能した。72年に公開された映画、原題は”Sleuth"である。この意味は”探偵””調べる”、、等の意味なんだが邦題は何と”探偵スルース”といかにもスルースが探偵の名前みたいな扱いになっている、。これじゃ”探偵、探偵”って意味になるんじゃないのかな??

イメージ 1主演はサー・ローレンス・オリビエとマイケル・ケイン、、何せ最初から最後までこの二人っきゃ配役されていないのだ。そして監督はジョセフ・L・マンキーウィッツと言うアメリカ&イギリスの合作である。


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元は舞台劇で70年にアメリカにて初演されたものだが背景はイギリスのウィルシャーマナーと言う豪邸で舞台でも主演の二人っきゃ出て来ないまさに演技力で見せる劇であった。主演の二人、アンドリューとマイロは舞台、最初の映画化、そして二度目に映画化された時も同じ名前でリメイクされた時は今度はマイケル・ケインがオリジナルでサー・ローレンス・オリビエが演じたアンドリューを演じ、マイロをジュード・ロウが演じている。その時は邦題は”スルース”となり07年に公開された。

著名なミステリー、劇作家のアンドリューは、妻の不倫相手で美容師のマイロを自宅に呼びつけた。彼は不倫の追及を受けるものと思っていたのたが、アンドリューは「浪費家の妻にはほとほと困り果てていた」「私にも素敵な愛人がいる」と切り出し、自宅の金庫に保管している宝石を泥棒に扮して盗んで欲しいと言い出した。宝石には盗難保険がかかっているため、双方に利益があるという言い分であった。あまりにも虫の良い話だったが、金銭的に厳しいマイロはアンドリューの書いた筋書きどおりに、珍妙な手順で宝石を盗み始める。by ウィキ

とまあコピペすれば実に簡単なお話なんであるが、、実はそのアンドリューの申し出には裏がありその又、裏にはマイロの魂胆があり、、双方虚々実々の駆け引きへとなって行くのです。台詞は勿論、二人の目の動きからその仕草や反応まで、、これが”演技”と言うものか?と最後まで目が離せない、、そして見ている方は最後にどんでん返しを、実に奥の深い”舞台劇”に仕上がっている。役者冥利に尽きるんだろう、、誰しもこんな役柄は一度はやってみたいんだろう、、と納得出来る一作です。