う~ん、、この映画は原題をそのままに”ヴィクトリアとアブドュル”と勝手に翻訳してこのブログに書いたのは17年9月6日の事だった。それが札幌では現在シアター・キノでシニア料金1000円成りで上映中だ。それって釈然としないなぁ~、、恐らくあっちではFOXでの課金配信も終わり、とっくの昔に無料で視聴出来るんじゃなかろうか?
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/g/guch63/20190804/20190804112633.jpg)
大筋は女王の在位50年を記念してインドから遥々記念硬貨を献上する為にやって来た若いアブドュルを気に入ってしまいお傍に置いてしまう、、と言うもので特に恋愛感情を持ってと言うより自身の孤独を紛らわしつつ彼の博識なところに魅力を感じていく、、と言った方が適切かも知れない。しかし何と言っても彼方は一国のそれも大英帝国の王女様だから色々と面倒は起こる。宮殿の取り巻きを巻き込んで騒動に発展するのだがこれはもうジュディ・デンチの独壇場である。
時系列から行くと先の”至上の恋”で描かれたブラウン氏との間がこのアブドュルと遭遇する3年前に悲劇で終わっているので女王の落胆ぶり、そして女王として投げやりの毎日はやはり見ていても気の毒になる。その26年も前には最愛のご主人、アルバート公を亡くしてるし息子家族とはすっかり疎遠で自棄になるのも無理はない状況だったのだ。
映画としては先の”至上の恋”が10点満点の評価なら此方は7点止まりなんだがそれでも見事に女王様を演じているジュディ・デンチの素晴らしさは微動だにしない。”オリエント急行”の後に既に3本の映画に出演していてうち一本はシェークスピアを主演に置いた映画だ、、でもこの札幌にいたんじゃ当分見れないかも知れない。