”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”二重誘拐”(04年)

こんな刺激的な邦題なら見たくなるじゃないか?しかし原題は”The Clearing"、”始末、クリアーにする”、とさっぱり訳が判んねぇ~、、、それに見終わって判るのだがナンで”二重誘拐”なんじゃ?最初っから最後まで”一重誘拐”じゃないか??配給元、幾らワシらの興味を掻き立てる邦題とは言ってもウソはいかんぜよ!!

主演はロバート・レッドフォードヘレン・ミレン、、それにウィレム・ダフォーでジャンルから行けば犯罪ミステリーって事になる、、実は最後まで見てて要所要所覚えているんだな、、って事はこれが初めてじゃなかったんだ。


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ピッツバーグの豪邸で暮らすウェイン(ロバート・レッドフォード)とアイリーン(ヘレン・ミレン)夫妻、ひとりでカーレンタルを始めて成功を収めたウェインは、だれもが憧れるアメリカン・ドリームを実践してきた。アイリーンは、そんな夫の夢を実現させようと、常に夫をサポートしてきた理想の妻だった。

だが最近ふたりの間には、何か冷たい雰囲気が、、そんなある日、事件は起こる。邸宅から、ウェインが白昼に突如、アーノルド(ウィレム・デフォー)という男に誘拐されてしまう。そして後に残された一家の生活は一変する。身代金が要求され、FBI捜査官レイ・フューラー(マット・クレイヴン)がやってきて捜査に乗り出す。捜査の中で、幸せに見えた家族の抱えたそれぞれの問題、秘められた関係がやがて明らかになってゆくのだ、、。

一方、誘拐されたウェインと犯人のアーノルドの間にも、ある種の関係が生まれつつあった。最初は乱暴に誘拐を実行するが、ひとたび森に入ると、人質であるウェインの面倒をよくみるアーノルド。時間つぶしにどちらともなく会話を始め、最初は決まりきった内容だったが、次第にふたりの間に親しみの感情がわいてくる。有能なビジネスマンであると自らを誇りに思っていたウェインと、人生を踏み外し、失うものの何もないアーノルド。行動を共にする被害者と誘拐犯の関係が微妙に変化を見せ始める。

ウェインは自分の命と家族との再会を、交渉によって取り戻すことができるのか。ウェインを救出するために残された時間は、あとわずか。果たしてこの誘拐は、どんな結末を迎えるのか。by moviewalker 加筆及び削除 by guch

映画の出だしは”ゴーン・マン”みたいな感じ、実際に誘拐される場面がなく”今夜は6時までに帰ってきてよ”と念を押されているにも関わらず帰ってこない、会社へ電話しても受付じゃ何もワカリマセ~ン、、翌日になって失踪人届けを出す事に、。

ここまでは快調そのもの、、さて何処へ行っちまったのか、何故か?理由も判らず身代金の要求もなくミステリー度は全開だった、、そしてフラッシュバック風に誘拐犯が判るのだが此処でもまだ要求は出て来ない、、でも幾ら成功したビジネスマンでも10億円の身代金要求額はちょっとデカくないかい??それに半分を換金し易い宝石、残りは100ドル札って言ってたぞ、、って事は半分の5億を100ドル札で束ねると500万枚じゃないか?そんな現金をヘレンが持って走れる訳ないじゃないか??

とまあしかし解説だけを読むとこりゃ一級品になり得たすこぶる背景が面白い映画ではあるのだが、、結末がいかんぜよ、、オレが演出家でもこうはしないと断言出来る。折角の配役陣が勿体無い、完全に消化不良を起こした映画だった。このところずっとクリーンヒットな作品に当たっているので今回は許してやろう、、いっそ邦題は”空振り誘拐”にでもしときゃ良かったんじゃないですか??

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