”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ジェッシイ・ストーンの魅力


ジーナさんは映画館で”ボヘミアン・ラプソディ”を11回もご覧になっている。ならばこのジイさんがテレビ放映でこのジェッシイ・ストーンの最新作(とは言っても15年に放映、でもその後続編がない)を見るのが5回目くらいでも問題ないだろう。しかも字幕版は初めてだし、、。

イメージ 4これまで9作が制作、放映されていて毎回事件は解決するが微妙に繋がっている。今回の”Lost In Paradise”は当初”四番目の真実”と副題が付いていたのだがAXNで再放送されたら”9、最終回”とだけ記載されている。これじゃ何回見てもどんな内容だったのか判らなくなってしまう。

もうこのブログでもイヤって程書いているのだがシリーズものとしてはこの犯罪、警察ものは自身のお気に入りとしてトップファイブにランキングする程に好きな作品だ。昔から主演のトム・セレックを好きだった訳じゃないしシリーズ1を見始めた時だってさほどインパクトはなかった、それがシリーズが進むに従ってドツボにハマる事態に、。

ストーリーは前作から2年後のパラダイス市、警察署長に復帰したジェッシイは暇を持て余している。その近況が”Lost In Paradise”と言うタイトルに上手く取り入れられているのだ。そして愛犬だった”レジー”の墓石の隣に立つジェッシイ、恐らくこれはペットロスの真っただ中、、その心境察するに余りあると言う出だし。

部下だった”スーツケース”は職場復帰して来たがもう一人のローズ(キャシー・ベイカー)は離婚、自宅売却を経てママの住むコロラドへ移転してしまった、、その辺りの詳細は前作で描かれている。そして暇なジェッシイはボストンへ出向き、市警察本部に居た友人のヒーリーを訪ねるのだが彼も前作で被弾、早期退職して温暖なフロリダへ移住している。後任はシドニー警部補、その美人警部補とのやり取りがこれが又、絶妙でこのシリーズのウリでもある。

その美人警部補から捜査中で進展のない案件をドサッと貰って来るのだ。その多くあった案件から死体の傍に呆然と立ち尽くす犬の写真を発見、自然とこの事件を追う事にする、、。その事件とは、、4人の売春婦ばかりが惨殺された事件で既に容疑者は逮捕されている。ジェッシイは刑務所へ出向きその殺人者に面会するのだが最初の3人の殺人は認めているものの4人目は手口は同じでも”オレがやったんじゃない”と断固と否定するのだ。

其処からジェッシイの地道な捜査が始まる、保護されて明日は殺傷処分と決まっていた”事件の目撃犬、被害者の愛犬だったスティーブ”を引き取り自宅へ連れて帰るのだがすっかり事件で飼い主を亡くしたせいなのか食欲はなく大人しく横になっているだけ、、そんなワンコと孤独な生活をシェアーする筋書きだ。

このシリーズ、ジェッシイは007ばりに女性にモテる、今回も以前は容疑者のカーディーラ-に勤め夜はクラブで歌手として生計を立てていたテルマ、美人警部補のシドニー、犯罪組織に精通しているボクシングプロモーターの美人秘書、アマンダ更には13歳のジェニー(彼女を保護する為に奔走)と画面はキレイどころが満載だ。

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左が美人警部補を演じるレスリーホープで右はクラブの歌手、グローリア・ルーベンそして左下が悪人秘書役のクリスティーン・ティザードと言う女優さんたち、、皆さん主にテレビシリーズで活躍されているようだが残念ながら劇場用映画ではお見掛けする事はない、、。

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無論このシリーズの良さは原作を忠実に再現しているって事もあるが脚本、撮影、音楽、それにプロットの組み立てが実に巧みである。

日本の”刑事もの”と比較しちゃいかんのだがおいおい、それじゃ辻褄が合わんじゃないか?何て個所はないのだ。それに日本独特の復讐心、、やむにやまれず殺っちまった、、ちょっと待てよそれは”正当防衛じゃん?”や倒れたら縁石やテーブルの角に後頭部をぶつけて死んじゃったり、ビンやツボで殴っても凶器が割れない、、何て”ふしぎ発見”は一切ないのだ。これはやはり時間を掛けて制作するからなせる技ではなかろうか??

一昨年、次作の制作発表があったのだがその後何の進展もない、、これはジェッシイに扮するトム・セレックがプロデューサー、脚本担当を兼ねていて現在は忙しすぎて余裕がないせいらしい。先日、CBSテレビのインタビューで実社会ではロス在住だが月~金とニューヨークで”Blue Bloods"の撮影があり現在シーズン9に突入中とかなのでこっちの構想を練る暇がないそうだ、、かなり心待ちにしているファンが多いとはご本人も知っているようだが一向に進みませぬ、。