”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”バードケージ”(96年)

今朝の札幌は一寸先が見えない程の大雪に、ガンガン降りしきる風景を見て一瞬にして出掛ける気持ちが萎えてしまった、これ以上の言い訳はないだろう。でも今夜はすすきのまで出掛ける用事があるんだった、。路面が凍りついているより雪がある方が滑らないのだがこのまま零下だと夜にはやっぱりツルツル度が増すんじゃなかろうか?

そんなで札幌二度目の年末に向かっているがこんな時は笑える映画の方が良いだろう、、そしたら”バードケージ”が配信されていた。96年の映画なのでもう24年が経過しているが主演はロビン・ウィリアムズネイサン・レイン、それにジーン・ハックマンダイアン・ウィーストが配役されていて監督はマイク・ニコルズだ。

 

f:id:guch63:20191228115143j:plain


元ネタはフランスのミュージカル舞台劇で73年から5年も続くロングランの大ヒットにそれがフランスで映画化されたのだが当初は日本へも舞台劇として”輸入”されている。タイトルは”La Cage aux Folles”、その時の邦題は”MrレディMrマダム”で舞台は南フランスのサントロペ、それが96年にはアメリカへ渡り二度目の映画化ではマイアミに変わり邦題は直訳で”バードケージ”になっている。

お笑い映画の設定としては”ミート・ザ・ペアレンツ”や”メリーに首ったけ”より断然面白い。これは時代を反映するのだが当時”ゲイカップル”を描いたものとしてはまだ市民権を得ていなかった時代なので見る側にも興味は大いにあったような。

マイアミでナイトクラブを営業するアーマンド(R・ウィリアムズ)とアルバート(N・レイン)のゲイカップル、アーマンドには先の結婚で息子が一人いる。離婚した時に引き取りアルバートがママ代りとして面倒を見て来たのだがその大学に通う息子ヴァルが同級生のバーバラと結婚したいと言い出す事から始まる大騒動劇である。

そのバーバラの父親のケヴィン(G・ハックマン)と言うのが上院議員でしかも厳格な堅物政治家そして次期選挙の渦中にあり毎日のように新聞記者から追われている身、そこから来る奇想天外なストーリーでさてこの若者カップルにはハッピーエンディングがやって来るのか、、と発展していく。

 

f:id:guch63:20191228115218j:plain

今この ↑ フランス版が見れないか色々試しているのだが何処にも配信されていないようだ。アマゾンならあるかも知れないがそうなると今度はDVDブルーレイを買わないと行かんし、、。

このアメリカ版も実は大ヒットし制作費僅かに33億円に対して挙げた興行成績(収益)は国内で140億を突破、世界的には200億円を遥かに超えてしまったそうだ。こりゃプロデューサーは宝くじに当たったような気分だったんだろうなぁ~、、。

初笑いならぬ笑い締めって事ですっかり気分は爽快だ。