”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”フロッグ”(19年)

原題は”I See You”と言うミステリー仕立てのオカルトっぽい映画でそれなりにプロデューサーと監督の努力は買いたいがボク的には外角遠くワンバウンドでしかも捕手が後逸してしまったような映画だった。

主演はヘレン・ハントなんだがどうにも若い頃から(”恋愛小説家”、”ツイスター”など一連の作品)20数年っきゃ経過してないのだがその容姿の違いに唖然としちまった、見なけりゃ良かったと後悔しきりである、、。

 


映画の主題は行方不明になった10歳の少年、そして以前にも同じように誘拐か失踪か判らなくなった少年を探す捜査から始まるのだがその二本の線が微妙に繋がっているような雰囲気でジャッキー(H・ハント)と夫のグレッグ刑事(ジョン・テニー)一家の裕福そうな一軒家が舞台になっている。

邦題の”フロッグ”と言うのは文字通り”カエル”で本来は”フロッギング”なハズだが風来坊生活の延長で他人の家に無断で侵入しホッピングして回る事から付けられた呼び方だ。つまり家人には見つからないようにその家に同居すると言う事で冷蔵庫のモノは勝手に盗み食いするが一切の迷惑はかけず4~5泊しては又、違う家に隠れ住む、そんな非日常的なスリルを楽しむ若者を指している、。

ジャッキーは両親が裕福で自分も精神科かサイコロジー専門の臨床医らしい。でもどうやら不倫中で夫のグレッグ刑事とは上手く行ってない様子。おまけに一人息子のコナーはママに対して険悪感を剥き出しでロクに口も聞かない。

そんな彼らの住む住宅街でフロッギングをやっている一組の男女がある日グレッグが出掛けるのにガレージのドアを開けた際にこの家に侵入してしまう。その彼らが終盤になって重要な役目を担い誘拐犯である意外な真犯人と別の殺人事件の容疑者と遭遇してしまう内容で普通の行方不明者捜査とはかなり違ったミステリーだった。

原題が”私には見える”ってのに”カエル”と言われちゃ返す言葉もないがこりゃやっぱりヘンテコリンだったよ、、。