”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

弱くなった涙腺

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おっさんの涙、、こんなもの道端にワンコが落としたもの程度の意味しかないが是非此処は若い映画ファンにもその感情を問いてみたい。

人間、歳を取るごとに涙腺が弱くなるのは医学的にも証明出来る事だそうだが昨今高々数分の予告編でウルウルになるのはどんなものであろう。ワン、にゃん、父と子を描いたものはこりゃもう無条件に危険区域だが先日のアカデミー賞、授賞式で昨年亡くなった映画人の功績を称えるコーナーでさえ2m離れた女房殿に気取られないようにハラハラものいやポロポロもんであった。

今でも戦友フランク・シナトラの死を悼んで夜空にトランペットを吹くモンティ・クリフトを思い出すだけで何か涙腺が作動し始める。古い日本版“南極物語”そしてリメイクのデイズニー版も涙に霞んでスクリーンがロクに見えなかった、、となると別に歳を重ねたから涙腺が弱くなったと言う事でもなさそうだ。しかし”アルマゲドン”や先日見た”3丁目の夕陽”、”幸せのちから”などはこっちが拍子抜けするほどに涙腺にスイッチが入る事もなくエンドロールになってしまった。

思うに設定や筋書きは勿論だが脚本と演出、そして配役陣の演技力が決め手になる事は誰にでも判る事なのだが身近で普段違う役柄をこなしている人が演じた場合と(そのギャップに驚く場合もある)普段見たことのない役柄で真に迫る演技をされた場合とどちらが泣かせられるものであろう、、。