”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ゴールデン・グローブ賞授賞式

昨年は例の脚本家のストライキで中止に追い込まれてしまったゴールデングローブが今年は例年通りビバリーヒルトンで開催された。個人的には“ダークナイト”の独占だと思いきや封切り時期が悪かったのかノミネートさえも助演男優賞だけになってしまい主要な賞は低予算映画が占めてしまった。

一番の注目はやはりヒース・レジャー、、果たして前例はあるのだが存命していない俳優が選出されるものなのかで会場内も興味津々であった。結果は他を圧倒した演技力とメークで見事受賞なのだがおっさんはあれは助演ではなく主演男優賞だと思っている。これで一気にオスカー候補にもなるのではないかと思われるがそうは問屋が卸さない映画界、果たしてどうなるやら、、楽しみである。対立候補にノミネートされる男優さんはイヤな気分だろうな~。

そして開幕直後に受賞したのは助演女優賞のケイト-・ウィンスレット。この人は見る映画によっては太ったり痩せたり、顔の輪郭も微妙に違うような、、その辺も女優さんたる所以だが“タイタニック”のころの駆け出し女優さんから堂々と立派な演技派に開花した、、しかも最後には今年の主演女優賞も、彼女にとっては生涯最高の一夜になったような気がする。その主演女優賞受賞時のスピーチがこれ又、ゴールデングローブ受賞者スピーチ賞を授与したくなる程に印象深いものであった。もしあれも彼女の計算された演技であったなら、、そんな事は絶対になかったと思いつつこれは凄い女優さんになったな、、と内心舌を巻いてしまった。

ともあれ今年はケイト・ウィンスレットに始まり彼女で終わった授賞式であった。作品としては作品賞の“スラムダンクミリオネア”や主演男優賞を受賞したミッキー・ローク(とてもあのミッキーとは思えない)の“レスラー”など地味系の作品ばかりだが是非見に出掛けたい。期待していたクリント・イーストウッド監督、主演の“グラン・トリノ”は漏れたがこれや“チェンジリング”のアンジョリーナも是非見たいと思っている。