”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ダーク・ナイトのダークな結果、、無念

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映画ファンならご存知の“ダークナイト”、日本では昨年夏に公開され“タイタニック”に次ぐ歴代収益ナンバー2に躍り出た世界的大ヒット作であるが何と日本では収益が僅か16億円、これは“ウォンテッドや”“カンフーパンダ”はもとよりめっちゃ駄作である“ライラの冒険”にも遠く及ばない。

洋画収益トップにランクされた“インディ・ジョーンズ~”が57億円を稼いでいるのだが残念ながらその三分の一にも満たないと言うトンでもない結果に終わってしまった。ワタシが責任者ならワーナー東京事務所は全員更迭かクビもんだ!!確かに日本では過去アメコミ映画は思った程伸びず惨憺たる成績なのであるがそれにしても歴代2位の映画が日本でこんな状況とは何とも情けない、アメコミとは言っても映画の出来は極上、07年のベスト映画としてランクインされてもおかしくないブロックバスターなのに、、、日本の洋画界は不思議だ。

昨今ハリウッドの俳優さんが多く来日しプレミア上映やら各種プロモーションも盛んなのでそれなりに日本市場に対する入れ込みもあるし期待度も高いと想像出来る。“ダークナイト”も然り、出演者の来日、プロモーションとかなり派手な企画も立てそれなりのマーケティングをしたのであるがにも関わらずこの惨敗だ。

映画館で見た人から評判が広がり更に観客を動員出来ても良かったのだが、、。秀作が良い収益をあげるとは限らずむしろその逆のケースが多いのが一般的にはことこの“タイタニック”にも匹敵する映画がこんな事になったのはまさにマーケティング力、戦略の立て違いに起因すること多いと内心固く信じている。

まずその落とし穴は安直な邦題が大きな敗因だ。単に日本語表記でカタカナにしただけだが“ダークナイト”だと、、これでは知らない観客には“暗い夜”としか思えないではないか。昨今インターネットその他情報が錯綜するのでさほどタイトルには重点を置かなかったと言われるならそれが取り返しのつかない大失敗であった。

何故“暗黒の騎士”なりもっと内容を表す邦題がつけられなかったのか残念でならない。次に公開時期、これも誤った。配給元は夏休みのゴールデンタイムを目論んだのであるがそれに当てはまる内容の映画とはマッタク違う。結果他の邦画及び洋画の駄作とかち合ってしまい観客動員に繋がらなかった訳である。本国で公開され評判が余りにも良かったのだがその公開時期が開きすぎたのがいけなかったと見ている。そして最後にもっと年齢層の高い熟年層の動員が叶わなかったのも大きな敗因だ。“最高の人生の見つけ方”が13.5億円も収益をあげそれなりの熟年層動員に成功している事を見ると単に若者一辺倒のマーケティングが上手く行かなかったとしか言いようがない。担当者、猛省せよ。←おっさんの独り言。

誰がどう見ても“アイ・アム・レジェンド”(酷い邦題だ、、しかしこれでも収益43億円)やら“ハンコック”(同じウィル・スミス、31億円、両方で74億円)なんかより数段、数倍いや話にならないくらい良い出来の映画なのに何とも後味の悪い結果である。何もこの世界に就労している訳ではないが日本のファンに評価されないと言う事が寂しい、すなわちマーケティングの失敗としか思えないのである、、、、。