”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”史上最大の作戦” D-Day 65周年

6月6日、このノルマンディー上陸を背景に描いた戦争映画は数多い。表記のオールスターキャストで撮られたものはモノクロだったがもう45年も昔の映画だ。当時であればそれが20周年記念に制作された訳で歴史や事実を知る生き証人がその顛末を仔細に語ってくれたんであろう。

別にこの日を意識して読み出した訳ではないのだがケン・フォレット原作の”鴉よ闇へ翔べ”と言う小説がすこぶる面白い。過去にはスパイ小説の傑作”針の眼”を書いているがこれはドナルド・サザーランドで映画化、彼のスパイ振りが賞賛を受けその後の彼の活躍に繋がった。

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お話しはD-Dayを控えたドイツ軍占領下のフランスが舞台、ドイツ軍は連合軍が何処へ上陸するのかを知る為にレジスタンスや連合軍新派の動向をやっきになって探る毎日、連合軍は何処へ上陸すべきか暗中模索の状態。そこでイギリス情報軍の配下にある特殊部隊を使ってドイツ軍の弱点を探るうちある電信電話交信局の存在に気付く。其処の機能をマヒさせてしまえばドイツ軍の通信網は大混乱、前線とヒットラー間とのやり取りも不能となると読んだ連合軍側は密かに女性だけの特殊部隊を編成して送り込む事に、、。

そして抜擢されたのが28歳の女性少佐、既婚だが腕は超一流、夫がフランス在住でレジスタンスのリーダー、しかしその夫は年若い19歳のフランス娘と恋仲、、そんな状況下この任務に志願して行くのだが仲間5人を選ばなくてはならない。スナイパー、爆破の専門家、電話交信機械を扱える技師、地上戦に強い兵士、、、と刑務所や一般人からも選び抜いて行くのだが全員女性、しかもフランス語が堪能でなくてはいけない。

良くあるゴロツキ集団を集めた特攻部隊らしき筋書きなのだがこれはまさに映画化には最適な題材ではないだろうか、、主演をアンジーに務めて貰い夫々特技のある女性達を選んで僅か数日でパラシュート降下が出来るようにし敵地深く潜入して行く。過去には有名なところで”特攻大作戦(ダーティダズン)”や”プロフェッショナル”が同じような設定だがもう40年以上も経過しているのでここいらで今度は女性だけの特殊部隊ってのも題材としてはいけるのではないだろうか、、。

そう言う訳で現在自主志願が条件なので上記5人をやっとこさ説得してこの任務に就く事を承認させたばかりである、、それが未だ三分の一にもならない場面なのでこれから一体どうなるやら楽しみである。ケン・フォレットの作品は間違いなのでこれからつまらなくなる事はない、映画化の配役を自分なりに考えながら読むのも違う楽しみ方だろう。