”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ノウイング”、、邦題からしてダメな映画だ、、。

原題は”Knowing"、、”予知”するって事だと思うんだがこの邦題じゃ”ノーウィング”にも取れるしもっと他に考えつかなかったんだろうか、、しかし担当者も事前に映画を見てこれならこんな邦題でも充分だ、、と思ったのか。
 
主演者達、制作側や監督は勿論融資側だってダレも最初っから駄作を作ろうとは思ってない、、にも係わらずこんな結果になる。そりゃもう制作費決定から融資に至るまでは膨大な資料を提出吟味して制作費は回収出来ることを絶対条件に出演者や監督を選定していくものなんだが、、。
 
全く何の予備知識も持たすに見始めたのだがストーリーはある学校の校庭に50年前に埋められたタイム・カプセルを開けるところから始まる。その保管されていた内容物を全校生徒に配っちまうと言うのも少し乱暴だがニコラス・ケイジの息子が受け取った手紙には何やら数字の羅列、その謎解きが重要なストーリーテリングなんだが一晩考えて判っちまう、要は世界各国で起きた惨劇の日付、場所の経緯、緯度、そして被害者数が何の区切りもなく掲載されているって訳だ、、、。
 
 
そこまでは何とか”無理”して見ていたのだが、、突然今度は地球撲滅の話になっちまう。そこへ宇宙から(?)平和の使者が訪ねて来てこのニコラス君の可愛い一人息子を行き残す為に宇宙の彼方へ拉致して行く。そして残された家族やニューヨークやその他全てが一瞬にして消滅してしまうって言うお話である。
 
別に好きでも嫌いでもないニコラス・ケイジだが最近、主演映画には恵まれていない。この映画に出た事は後悔してるだろうな、、。パニック映画はこれまでも沢山制作されているし中には結末は別にして脚本の良さ、着眼の良さ、CGの技術で最後まで一気に見せてくれる映画も多いしインパクトも普通あるもんだが、、。
 
かの淀川先生は絶対に映画もこき下ろす事はしなかった、どんな映画でも必ずや”エクボ”があるって事がその理由だしそれには全く同感だ。この映画の場合、、、アバタばっかりで、、エクボは、、ないなぁ、、。