”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”嵐の中で輝いて”、原題はShinning Throughか、

何か中味を表していない邦題だな、、そう思って原題を見ると、、”輝き通す、、”って事だ、これも何だかな、まあ原作者が付けたタイトルだし、、要は戦中下、どんな状況でも人を愛して輝きを失わなかった、、という事である。なので此処はおっさんなら”戦火に輝く恋”としたい。まあそれほどハーレークインっぽいって事なのだが、、。
 
イメージ 1別に初めて見た訳ではないのだが話はヨーロッパ戦線、丁度日本軍の真珠湾攻撃の頃、マイケル・ダグラス君演じる米軍将校、これがスパイでドイツの動向を探る為、各地を飛び回っている。メラニー・グリフィス嬢は最初はその部署付きの秘書なのだが彼女にはある特技があって自薦でお国の為になりたい、と言って敵線最先端へ侵入する羽目になる。
 
映画の中で他の映画の台詞が出て来るシーンは結構あるのだがこの彼女、それ以上に映画で使われた台詞とそのウンチクに詳しい、色々な例えや実例をこと映画の台詞に合わせて教えれくれる、、まあでも戦前の映画なのでおっさんにも判らないものばかりだった、あの映画ではマリーヌ・デイトリッヒが何を喋ったかなんてのはチト無理だよ、、。
 
でもこのご両人、マイケルはあのカークの息子だしメラニーは大ファンだったティッピ・ヘドレンの娘、どうも見ながら父親対母親対決みたいな雰囲気で親同士だったらどんな映画になっていたのかとそっちが気になってしまった。
 
話は戦後大分経過してからTVインタビューの方式でメラニーがカメラの前で老けたメークで話し始めるフラッシュバック方式。あのベイビートークと言われる舌ったらずの喋りはそのまんま、、戦火の出会いからスパイとしてリクルートされあるドイツ人将校宅へメイドとして潜り込む顛末をインタビュアーに聞かれるままに話し始める、、その将校がチョイ役でした出番がないがリーアム・ニーソン。地下組織の連絡員との連携失敗から思わぬ裏切りにあったりで最後は軍の機密を探って逃げ出すのだがその追っかけがスリル満点、やっとの思いで列車にのりスイスへ脱出、最後はマイケルが警備兵に撃たれるのだが彼女を抱きかかえて国境を越えたところでバタン、、めでたしめでたし、となる。
 
TVで見るには最適だし結構ハラハラどきどきもので好きな映画なのだが、、評論を見るとけちょんけちょんに言われている、その年、最悪の映画だとかラジー賞も2つも獲得だとか、、でも戦争で恋をして何が悪い、生き残って何が悪い、甘ったるくて何がいけない、でワタシは他の評価を気にする事なくドップリ浸かった90分であった。