”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”偽りの忠誠 ナチスが愛した女”(16年)

日曜日の夕方、ナンかやってないのかぁ~、、と検索していたら数年前の映画で”戦争秘話”、”女スパイ”、それに実に刺激的なこのタイトルに引き寄せられて思わずチャンネルを合わせてしまった、全然知らない映画だったしまあダメ元さでそれ程、期待せずに見始めたのだが。原題は”The Exception"、、例外って事になる。

イメージ 1背景は1940年の5月、、なのでドイツ軍がフランス、オランダ、ベルギーへ侵攻している真っ最中、ドイツ革命で帝位を追われた元皇帝ヴィルヘルム2世クリストファー・プラマー)の警護隊指揮官に任命されたブラント大尉(ジェイ・コートニー)は「ドイツ国民からの支持を集めるヴィルヘルム2世の動向を探る」という密命を帯びて、オランダの大きなお屋敷に駐屯する事になる。

ブラントは屋敷で働くメイドのミーケ(リリー・ジェームス)に惹かれ互いに愛し合うようになり、彼女は自分がユダヤ人であることを告白するが、ブラントは構わず彼女を愛し続ける。ある日、屋敷周辺の村にイギリス秘密情報部の拠点があることを突き止めたゲシュタポのディートリヒはブラントに事実を報告し、それを知ったミーケは村に向かい、牧師に扮装した諜報員と接触する。数日後、ドイツから親衛隊全国指導者ハインリヒ・ヒムラーがドールン館を訪問することが決まり、ブラントはナチスの理念に従うべきか、ユダヤ人のミーケを守るべきか苦悩する。

っとまあウィキには書かれているのだがこれがスリル満点、アクション満載のスパイ映画って展開ではないのだがヴィルヘルム皇帝に扮したクリストファー・プラマーが実に巧いのだ、、やはり映画は上手い役者がいるといないでは全く違う評価になる。それとブラント大尉に扮しているジェイ・コートニートム・ハーディに実に良く似ているのだ、、雰囲気はもうそっくりで苦悩する将校を見事に演じている。

いや~、、、これは最初から最後まで膝を乗り出して見入ってしまい家内の”ご飯ですよ~”の呼びかけをも無視して引っ張り込まれたかなりお気に召した一本だった。やはり諦めずに検索しておれば秀作に巡り合うもんだ、を実感した。