”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”エニグマ”(01年) VS ”イミテーション・ゲーム”(14年)

 

今日、”エニグマ”、原題は”Enigma"と言うタイトルに惹きつけられてFOXさんのお世話になったのだが見ながらどうしてもコイツはあっちとそっくりじゃん、と言う思いが抜けなかった。そのエニグマと言う暗号解読機を元ネタにしたもう一つは”イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密”である。
 
双方を比較してみると、、;
 
エニグマ”は;
1943年、イギリス軍の暗号解読センター。ここに様々な分野のエキスパートが集められナチスドイツの暗号化装置“エニグマ”機の解読が進められていた。その頃、チームの中心的存在で若き天才数学者のジェリコは、同じセンターで働く恋人クレアと喧嘩別れしたことが原因で神経衰弱に陥り、強制的に休暇を取らされていた。

そんなある日、彼は急遽センターに呼び戻される。ようやく解読に成功したエニグマの暗号コードが突然変更されたのだ。連合軍は一転して窮地に立たされる。イギリス諜報部のウィグラムはこの一件でチーム内にスパイがいると睨み捜査を開始する…。

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ケイト・ウィンスレットやサフロン・バーロウスも配役されている。ドイツのUボートの攻撃を阻止する為に暗号解読をするのが任務だが途中からスパイ探しが中心、それはそれで良かった、、。

1939年。ドイツ軍と戦う連合軍にとって、敵の暗号機“エニグマ”の解読は勝利のために欠かせない最重要課題だった。しかしエニグマは、天文学的な組み合わせパターンを有しており、解読は事実上不可能といわれる史上最強の暗号機だった。

そんな中、イギリスではMI6のもとにチェスのチャンピオンをはじめ様々な分野の精鋭が集められ、解読チームが組織される。その中に天才数学者アラン・チューリングの姿もあった。しかし彼は、共同作業に加わろうとせず、勝手に奇妙なマシンを作り始めてしまう。次第に孤立を深めていくチューリングだったが、クロスワードパズルの天才ジョーンがチームに加わると、彼女がチューリングの良き理解者となり、周囲との溝を埋めていく。やがて解読チームはまとまりを見せ始め、エニグマ解読まであと一歩のところまで迫っていくチューリングだったが…。

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と時代はちょっとズレるのだが背景や天才数学者が一箇所に集められる場面までそっくり同じだった。”イミテーション”はチューリン個人に焦点が合っており同じ天才でも”エニグマ”の主人公、ジュリコ(ダグレイ・スコット)とは扱いが違った。後半はスパイ探しになるがチューリング(ベネディクト・カンパーパッチ)の苦悩とは趣が全然違うのだ、。
 
何れにせよ暗号解読機は出来るのか?そして内部の裏切り者はダレか?、、この二つがメインで最後まで引っ張って行く。39年にチューリング以下の天才数学者のお陰でコンピューターの原型が出来たハズなのに”エニグマ”ではもう43年になっているのに以前と同じような原型モデルが出て来た。その設定やロンドンから60マイルも離れた田舎町に精鋭が集められ拠点になっている背景も全く同じ、、そりゃ史実なのでそんなに変わる事はないと思うが何となく”イミテーション”がイミテーションしている感じがした、、、。
 
映画の出来としてはそりゃ断然”イミテーション”なのだが”エニグマ”もそれなりでミステリーからスパイ探しまで良く出来た戦争内幕モノではないだろうか?