”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ステップファーザー 殺人鬼の棲む家

ホラーは全くダメで見向きもしない、、でも昔からミステリーは好きで翻訳された古典的な犯人探しや探偵モノは片っ端から読み漁っている。更に文庫本や単行本を映画化する際には配役をどうしようか、、等と勝手に考えながら、、、。日曜の昼下がり、ストーリーラインが”家庭に入り込んだ殺人犯、、、”と言うキャプションにつられ見てしまったのがこれ、”ステップファーザー”、、義父である。
 
イメージ 1映画の出だしはいきなりヒゲもじゃの男性があたかも出勤するふうにバスルームで出掛ける準備をしている、、しかし待てよ髪まで普通の出勤で染めるかな、、。そしてカメラがバンすると居間には女性と子供がグッタリしている、どうも単に寝ている様子でもないのだが、、。
 
画面は一転、今度はスーパーマーケット内、、ティーンエージャーを連れた妙齢のマダム風がお買い物中、そこへ言葉巧みに近づく男性、ウン、ありゃ出だしのショットで外出準備をしていた男性じゃないかぁ~、、。そして半年後、離婚して数年経過したスーザンに巧く近づき子供3人もなずけて今じゃ家へ出入りする仲、もう同棲している。
 
その男性の名はデイビッド、妻子を交通事故で亡くし今だに辛い記憶が、、でもって周囲も彼の過去には触れないようにしている、、。そんな善良そうなデイビットだが実は根っからのサイコパス、殺人犯である。ある日お向かいに住むおばあちゃんがFBIが犯人捜査を呼びかけている人にアンタの最近のボーイフレンドが似ているよ、、何て余計な事をスーザンに喋るもんだから翌朝可哀想にこのおばあちゃんは階段から転げ落ちて遭えない最後、、。
 
イメージ 2コイツかその凶悪犯人のデイビッドである。まるで寄生虫の如くスーパーで離婚、或いは一人暮らしの女性に近づきその家に転がり込む、、そして信頼を得てあわよくば結婚、、。そうなるとこりゃもう結婚詐欺だがそこまでは至らない、と言うかその前に身元がバレそうになると一家を殺害して又、他所へ、、。それが常套手段のようだ。
 
スーザンの場合息子達がこの義父はナンかヘンだと気付く、そして実の父親に調べて貰うように頼むのだがその父はあろう事か誰も居ない時にデイビッドと対決したもんだからあっけなくブシュー、、でそのまま冷凍食品と一緒に冷凍庫へ、、。最後は長男のマイケルが父とも連絡が取れずおかしい、おかしいで携帯電話に掛けると、ウニャ地下室から着メロが、、そこで普段デイビッドが鍵を掛けている地下室へ忍び込む、、まさに”地下室のメロディー”である。そこで実のオヤジの変わり果てた姿に遭遇、一挙にクライマックス君の登場となる。
 
最初から最後までB級映画だし日本じゃ劇場スルーでやっとDVD化されたそうな、配役も知った人が一人も出ないしプロットも使い古された手法、、でも最後まで寝ることもなくいっちまった。かなり不自然な場面もあるしウッソーみたいな設定だがそれなりにサスペンス一杯。こんだけ離婚だ再婚だとあるアメリカならではの映画かな、、しかし世の女性たち、こんな凄いサイコパスばかりじゃないだろうがナンパには充分お気を付けください。まあ年齢が違うしおっさんなんかどう見ても人畜無害でにっこり笑って話しかけても嫌がられた事はない、、、”このジジイ、アホか、、一体何処から来たん”何て思われているんだろうが前回横浜の街角で親切に買ったばかりで使い方の判らない携帯電話の使い方を親切に教えてくれた若い彼女、ありがとうさん。