”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

エルキューロ・ポワロ、TVシリーズ

イメージ 1このおっさん、、海外ミステリーファンには見過ごせない人物だ、、これまで色々な人が映画やTVシリーズでこのポワロ役を演じているがデイビット・スシェットと言うイギリスの俳優さんはこれまでのどのポワロよりそのアガサ・クリスティが作った人物像に一番似ているのではないだろうか、、。
 
かのイアン・フレミングが作り上げたジェームス・ボンドに充分対抗出来る。この人、原作ではベルギー人で著名な探偵さん、それが何故か何時も休暇や知人宅に呼ばれて優雅に週末を過ごすうちに難事件に巻き込まれそのずば抜けた頭脳を発揮して事件解決に至るのだが、、、。
 
全く女っけもない厳格なお人だが人一倍観察力が鋭い、何事も見逃さずそれが事件解決の唯一の彼の能力なのだが。
 
このデイビットさん、本国イギリスでは89年からずっと11年まで継続してポワロを演じているがそのプロットがそりゃアガサの原作なのだがすこぶる良い。まさに大人の為に作ったミステリーファンを魅了する出来である。これまでアメリカの”コロンボ”シリーズにも対抗出来るくらいの60作品以上が放映されていてオーストラリアでは今、2004年のシリーズが絶好調である。
 
日本で言えば、、、、横溝正史金田一先生か、、でもあんなにドロドロしたところがない、、それがお国の違いか又は風習の違いなのだろうか、、日本のは陰湿で家族の血を見極める、、そんな風ではないがミステリー仕立てとしては最後まで犯人が判らずその動機も不明だ、昨晩シリーズ9の”ホロー”と言うのを見たのだがこりゃ下手な劇場映画より上出来である、、、。やはり層が厚いって事なのかな、、、まあ日本のTVドラマだって凄いのがあるのだが、、先日見た”囚人のジレンマ”それに西郷輝彦賀来千賀子が主演した”天使が消えて行く”これらは海外ドラマに遜色ない出来、、イヤそれ以上の素晴らしい出来だったのだが、、。
 
でもこのポワロおっさん、、コロンボには負けてない。イギリスが作ったミステリーとしては最高に良く出来たTVドラマだし我々ミステリーファンにはたまらない、、。