”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”蜘蛛の巣を払う女”(17年)

今度は遂に大手シネコンデビューを果たしました。タイトルは待ちに待った”蜘蛛の巣を払う女”、札幌駅に直結しているシネマ・フロンティアと言うコンプレックス、ビルの7階にあり大小12のスクリーンがある。大きい小屋は540人、小さいものは100人も収容出来るようだ。かなり時間の余裕を見て行ったのだが何と7階のロビー付近は黒山の人だかり、ありゃ参ったなオーストラリアじゃこんなに並んだ事はないぞ、。空港のセキュリティ口みたいにロープで仕切られた列を行ったり来たりとユルユル進んで行く、。

やっと列の先頭にたどり着いたら今度は自動発券機、これじゃシニア料金をどうやって見分けるんだ、、と考える間もなく”シニア”ってボタンを押すと、顔認証システムでも使っているのかすんなり1100円と提示され後方の通路側定位置を確保。上手く出来ているなぁ~、、それでも並んでいたのが15分程度か、入場したらもうCM上映中だった、。あれだけ並んでいた観客は一体何を見ているのか??”蜘蛛の巣”は7割程度の入り、それも圧倒的におっさん世代が多い、これは原作を読んでいるファンではなかろうか?

イメージ 1映画の方はやはり先のデイビット・フィンチャー版(11年)をそれなりに継承はしているのだが②と③を抜かしてしまい➃に飛んでいるのだ。スティーグ・ラーセン亡き後書かれた”ミレニアム”シリーズって事は判っていたしこれでも良いのだが何でドラゴン・タトウーを背負うようになったのか極悪父ちゃんとその従順な相棒だった兄ちゃんがもう居ないのだ、、。その代わりの宿敵は原作通りだったしこれはもうリスベットは007より強いんじゃなかろうか?

11年にダニエル・クレイグルーニー・マーラ主演で映画化された時はそりゃもう出だしから衝撃的だった。タイトルバックの音楽からして100%スティーグ・ラーセン好みだと勝手に解釈したものだ、、それから8年が経過してしまい配役も違うのでシリーズの続きとは思えない、、これはもう別物として鑑賞すべき映画ではないか?

そうは言っても単体のミステリー・アクションとしては極上のミステリー・アクションに仕上がっている。ちょいとばかりクレア・フォイの魅力が乏しいのだがそりゃもう激しいアクションをこなししかも天才ハッカーの真価を十分に発揮している。余り馴染みのない配役も信憑性を増す役に立っているんじゃなかろうか?

前作の監督、デイビット・フィンチャーが制作総指揮に名前を連ねておりストックホルムとドイツでロケを敢行し制作を担当したのはドイツ、イギリス、スウェーデンの合作、制作予算は50億円越えだったが米国内では”ドラゴン”の収益ををかなり下回ってしまった。オーストラリアでは11月の初めに公開されている、残念ながらこの広い世界で日本での公開は一番最後だった、、、でもこれで制作費は何とか回収出来たんではないだろうか?

イメージ 2そうなると次作はあるのか??先に原作が刊行されないとどんな展開になるのか判らないのだが”弱きを助け悪を懲らしめる、天才ハッカー、リスベット”って副題はどうだろう?原作からは離れて新しいヒーロー、、ならぬヒロインの誕生!


でもなぁ~、、やっぱりあっちのルーニー・マーラ・リスベットの方がカッケ~、、、*1








*1:´∀`