其処をどけ、ハリウッド映画!!
もう何ヶ月も前に知人からお借りしたDVDのなかにふと見るとタイトルに”遠まわりの雨”と記載されている一枚があった、、。渡辺謙と夏川結衣、、他に見たい映画はやってないし折角お借りしたDVDだ、さわりだけでも見ようか、で結局2時間弱、CMもなく、お酒を注ぎ足す間もなくまるで映画館にいる様にのめり込んでしまった。
原作が山田太一で日本テレビのドラマスペシャルへ25年振りに書き下ろしたものとか、、もうそれだけに脚本に力が入っている。演技陣も無骨な金属加工職人を渡辺謙が好演、こりゃそんじょそこいらのハリウッド映画より数段上質のドラマである。
こんないかにも日本らしい素晴らしい感性のこもったドラマに英語の字幕を付けて海外へ輸出出来ないのだろうか、、。DVDスルーでも諸外国のケーブルネットワークへでも売る方策は幾らでもあるように思うのだが、、。
以下サイトから抜粋;
【解説】
日本テレビ系にて2010年3月27日に放送され好評を博した『山田太一ドラマスペシャル 遠まわりの雨』――。
『岸辺のアルバム』『ふぞろいの林檎たち』など、ドラマ史上にさんぜんと輝く名作を生み、今なお第一線で活躍を続ける脚本家・山田太一が今回描いたのは、大人のための大人のラブストーリー。 主演に昨年公開された映画『沈まぬ太陽』で第33回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した渡辺謙、共演に夏川結衣、岸谷五朗、田中美佐子ら実力派の名優やEXILEのAKIRA、川島海荷ら注目株をそろえ、市井の人々の繊細な人間模様を美しく描き出した、山田ならではの秀作となっています。 かつては恋人同士だった二人の20年ぶりの再会……。 渡辺謙と夏川結衣が演じる男女の苦しくも切ない恋に胸を打たれずにはいられません。
【STORY】
妻と反抗期の娘と暮らす福本草平(渡辺謙)は、地方都市の日曜大工店で働いている元職工。 そんな彼のもとに秋川桜(夏川結衣)がやってくる。 桜は、その昔恋人だった草平を振り、工場の跡取りだった秋川(岸谷五朗)との結婚を選んだ。
「脳卒中で秋川が倒れた。 かつての技術で、工場を助けて欲しい」。 昔の恋人からの哀願に、複雑な思いの草平。 しかし20年ぶりの再会は、確実に二人の時計を動かし始めてしまう。 転がり始める二人の心。 家族を思い、揺れる気持ち。 その結末は、一体どこへ向かうのか……。
日本テレビ系にて2010年3月27日に放送され好評を博した『山田太一ドラマスペシャル 遠まわりの雨』――。
『岸辺のアルバム』『ふぞろいの林檎たち』など、ドラマ史上にさんぜんと輝く名作を生み、今なお第一線で活躍を続ける脚本家・山田太一が今回描いたのは、大人のための大人のラブストーリー。 主演に昨年公開された映画『沈まぬ太陽』で第33回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した渡辺謙、共演に夏川結衣、岸谷五朗、田中美佐子ら実力派の名優やEXILEのAKIRA、川島海荷ら注目株をそろえ、市井の人々の繊細な人間模様を美しく描き出した、山田ならではの秀作となっています。 かつては恋人同士だった二人の20年ぶりの再会……。 渡辺謙と夏川結衣が演じる男女の苦しくも切ない恋に胸を打たれずにはいられません。
【STORY】
妻と反抗期の娘と暮らす福本草平(渡辺謙)は、地方都市の日曜大工店で働いている元職工。 そんな彼のもとに秋川桜(夏川結衣)がやってくる。 桜は、その昔恋人だった草平を振り、工場の跡取りだった秋川(岸谷五朗)との結婚を選んだ。
「脳卒中で秋川が倒れた。 かつての技術で、工場を助けて欲しい」。 昔の恋人からの哀願に、複雑な思いの草平。 しかし20年ぶりの再会は、確実に二人の時計を動かし始めてしまう。 転がり始める二人の心。 家族を思い、揺れる気持ち。 その結末は、一体どこへ向かうのか……。
解説ではいかにも大人の恋愛モノ風だがイヤイヤ、もっと奥が深い。世界に誇れる日本の技術を支えているのはこんな街中の工場なんだ、それが寄り集まって日本は技術先進国として発展している。その縁の下には家庭を守る母親がいるしそのお陰で仕事一徹で家庭を顧みないお父さんも安心して働いていられる、、、更には額に汗して真剣な面持ちで働くお父さんを見て子供は感動を覚える、、そんな”日本事情”を集約したようなドラマである。別にテレビドラマは手抜きだとは思わないがこりゃもう立派な映画の世界です。そう言えば見た当日ははからずも父の日でした。
これを見ながらかつてロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープが儚く演じた84年の”恋におちて”を思い出してしまったがハリウッドでリメイクする前に本編に字幕を付けて持って行く、、、そしてアチラ版リメイクはダレにしよう、、現在出演交渉中、、、。
ブログ親友のfpdさんもこの一作がイチオシでご自身のブログにも何回か書かれている。昨晩このDVDを借りた知人にそろそろ返すのでもう一度見ておこうと思い立った。やはりこりゃ劇場用”映画”としても立派なモノだ。監督のオマージュなのか演出者の意向なのか最初は気が付かなかったのだが何とフランス映画、トリフォー監督の名作、”大人は判ってくれない”のオリジナルポスターが掲げてある場面があるのにはビックリした。
強いて言えばツッパリ娘が更正するシークエンスが単純過ぎるのと最後の駅ホームの場面、アレを背景の音楽を既存のモノに換えあと5分、シーンを延長したら、、と思ってしまった。百万円入ったコートの所在も気になってしまったし最初の電車がホームに入って来てからの時間の経過が曖昧、、とまあオヤジの勝手なつぶやきですが、。しかしCGやアクションに莫大な制作費を掛けた映画よりピリリとしたこんな作品に愛着を感じるのは何故だろう、、今日のところは年齢のせいで片付けるか、、。