”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ジュール・ヴェルヌ原作の映画

イメージ 1SFの父とまで呼ばれるジュール・ヴェルヌ、、生まれは1828年、生粋のフランス人だ。この時代、開拓中のアメリカ西部ではこの20年もあとに保安官として後年有名になるワイアット・アープが生まれた。と言う事は彼らカウボーイが腰に拳銃をぶら下げて酒場で騒ぎ、街中を闊歩していた頃にはこのおっさんはもう”地底探検”で懐中電灯を使い”海底2万哩”では潜水艦に乗り”80日間世界一周”では気球に乗っていたって事だ、、。
 
”地底探検”にしても制作されたのは59年、若きパット・ブーン、そしてジェームス・メイソンが主演、そこへ映画初出演のダイアン・ベーカーが加わる。昨晩クラシック・チャンネルで久し振りに見たのだがCG技術もない時代、誠にリアルな画像だ。今見ても全く遜色ない出来なのには驚く。08年にブレンダン・フレイザーでリメイクされたが此方はCG、ブルー背景、スタント大活躍にも関わらず50年前の作品には遠く及ばない、、。
 
”80日間世界一周”にしても最初は56年に作られた。デイビット・ニーブンやシャーリー・マクレーン、、夢一杯の映画だった。07年にはジャッキー・チェンなどを主役にリメイクされたがこれもオリジナル超えはならなかった、、。”海底2万哩”はカーク・ダグラスそしてジェームス・メイソンがネモ船長に扮し54年に制作された。特殊技術のない時代に大タコ出現や海底に赴く潜水用具など子供心を揺さぶる画像だったのを覚えている。此方も13年にリメイクされるそうだが今度は最新技術を駆使した映像が50年前の映画に勝てるだろうか、、??
 
幾ら空想の世界とは言っても地底から海底そして大空へと羽ばたく想像力は凄い。180年も前に今の時代を予言していたような、、そしてアメリカ映画界に与えた影響力も半端じゃない、、。アドベンチャー、SFのジャンルに多大な功績を残している。1905年没後、息子が書き上げた小説もあるのだがHGウェルズと並び映画界にはなくてはならない作家である。さて200年後を想定して何か書いてみるか???