”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”セブンナイツ・イン・ジャパン”、本邦未公開

その昔、この映画”Seven Nights In Japan”と言う原題で東京を中心に撮影、制作された。邦題は”日本の7日間”だがナンか間が抜けているな、、で此処ではそのまま現代風にカタカナ表記にしてみた。
 
主演はマイケル・ヨーク、監督はルイス・ギルバート(007を何回も撮っている)で立派なイギリス映画、制作年度は1977年なのだが結局日本では一度も公開されておらずDVD化もされていない。日本からは当時無名の女優さんがオーディションで選ばれアオキ・ヒデミさんと言う人が抜擢された。
 
ストーリーは早い話、”ローマの休日”の日本版である。イギリスのプリンス、ジョージがお忍びで日本へやって来る、そこで出会うのがスミちゃん、、それがアオキさん、で東京、京都を舞台に王子様と一般市民のお嬢さんが織りなす甘く儚いラブストーリー、、だったのだが。もう内容はすっかり忘れているし、、。
 
実は当時おっさんが勤務していたホテルが彼ら撮影隊の宿舎、、と言うか初めて営業部門に異動になり何処かから誘致して仕入れて来てしまった”商売”だったのである。交渉相手はこの映画のプロデューサーを務めるウィリアム・カートリッジ氏、確か撮影隊全員で50部屋以上の団体扱いじゃなかったかと記憶しているのだが、、主演のマイケル・ヨークは奥方とスイートに滞在、2週間程度だったので営業マンとしては鼻高々の初の大型受注案件であった。
 
しかし世の中そんなに甘くはない、、滞在中そりゃもう大変な騒ぎを引き起こしてしまい上からは”ダレだこんな映画撮影隊を受注して来たのは??”と最後は怒られる始末、しかも撮影最終日にマイケルの奥さんが回転ドアから出ようとしているところを後ろに子供がいたので危ないとドアマンが叫んだ途端振り向き、ガラスドアに顔面制動、、、、、顔に大怪我までしてしまいもうそりゃホテルを訴えるだのああだのこうだの、、と営業担当者を困らせてくれた。更にこのプロデューサー氏、支払い時に”クレジット・カードが良いか現金にするかと詰め寄られ現金なら5%引け、、”、若きおっさんは当然のようにクレジット・カード決済を受けたのだが後日上司から”ナンで5%引きで手を打たなかった??クレジット・カードだと8%の手数料を取られるんだぞ、、”でもう散々な事態に、、忘れられない新米さんの営業日記になりました、。
 
そしてふと思い出したのだがストーリーの詳細も知らずだし映画も見ていない、、それもその筈、結局お蔵入りになったと聞いたのだがイギリスではDVD化されていて国内限定で見たファンがいるようだ、。まあこの映画は直接、担当者としてそれなりに思い入れもあったがこれとは別に数年前に映画館では見たがその後ビデオ化もDVD化もされていない作品は結構沢山ある。
 
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この映画は”第7の暁”、(64年)主演がウィリアム・ホールデンスザンナ・ヨーク、キャプシーヌに我らが丹波哲郎、、。
 
マレーを舞台にかつて親友同士だったウィリアム・ホールデンが成功した農園主、丹波哲郎がテロの首謀として対決するおハナシで女性二人がそれに絡む、、そう言えばこれも”7”だな、、映画にはこの数字が実に多い。
 
これももう半世紀も前の映画だと言うのにTV放映はおろかマッタク影も形もない、版権を所有していた製作会社が倒産したり吸収合併されたりすると商品化されるのが遅れるものだがこれもそうかな、、、。
 
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この映画は”太陽の帝王”(63年)、ユル・ブリナーとジョージ・チャキリス主演でマヤ文明を舞台に、テキサスに逃れて来た部族間の戦いを描いたもの。ユル・ブリナーは同じ頃”隊長ブーリバ”(62年)をトニー・カーチスを息子役にコザックを舞台に撮ったばかりだったな、、。
 
つい最近6月に半世紀を費やしてやっとDVD化され販売されているそうな、、でもTVでは放映された事はない、、、。
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3此方は同じような配役でユル・ブリナーにジョージ・チャキリス、それにリチャード・ウィドマークが加わり日本を舞台に撮られた”あしやからの飛行”(64年)である、、。
 
この映画には滝瑛子さんがトミコ役で抜擢されているのだが、、大映が制作に加わっているせいで版権が複雑化しているのか一向にDVD化される気配もない。
 
神戸の芦屋を舞台に米軍航空救助隊の活躍を描いたアクションモノなのだが、、もう一度見たいと思えば思うほどに見れないんだな、、これが。
 
63-64年代を見て回ったが違う年代でももう一度みたいな~、と思う映画が沢山あるのだが何とかなりませんかね、、昨晩”特殊Aチーム”と言う昔のTVシリーズを映画化したダメ作を見ちまって口直しが欲しいと思ってました、、半世紀も前の映画をよりどころとしちゃいけないな、、、反省。