”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”墓石の伝説”、逢坂 剛著

イメージ 1一昨晩から読み始めた長編文庫なのだが毎晩2-3時間程度読んでやっと半分だ、、。作者の逢坂 剛氏の岡坂紳策シリーズ、そのハードボイルドタッチ、、と言うか東京の下町を舞台にしたところが好きでこれまでのシリーズは全部読んでいる。
 
今回の”墓石の伝説”では主人公が愛する西部劇のために老映画監督が手掛ける予定の新作制作を手伝う事になる。そこから映画”OK牧場の決闘”の舞台になったアメリカ西部の町まで出かける事になりそこで”歴史の蔭に潜んでいた驚愕の事実が浮上する、、”(この部分は表紙裏の宣伝文句、、まだ其処までに読みすすんでいない、、)と言う事らしい、。
 
丁度半分程度読み終わったところなのだがこの老監督と主人公、岡坂紳策が語る西部劇論が凄まじい、。全編これでもかと言うくらいに古いものから新しいものまで出て来て西部劇ファンには映画評論を読んでいる気にさせられる。多分にこれは逢坂氏、ご本人の趣味が反映されているのだと思うのだがそれにしてもご覧になった作品は半端な数字ではない。
 
ジョン・フォード監督作品からは”シャイアン”、”馬上の二人”、”駅馬車”は勿論、殆どすべての作品が述べられている。しかも”騎兵隊”ものは少数民族を相手にしたもので彼の作風は好きじゃない、、などと記述される場面がある、、。監督としては”シェーン”のジョージ・スティーブンス、”大いなる西部”のウィリアム・ワイラー、”真昼の決闘”のフレッド・ジンネマン、、しかし彼等は撮った西部劇が少なくて本当の西部劇監督とは呼べない、、などと続き、、真の西部劇監督としてはアンソニー・マンジョン・スタージェス、デルマー・デイビスの三人を挙げたいそうだ。
 
これまで銀幕でワイアット・アープを演じた俳優さんはダレが一番ホンモノに近いか、、ヒュー・オブライエン、、だ何て書かれるともう読むのをやめられない、、そこから今度はワイアット・アープ論に進んで行き、例の”OK牧場の決闘”になるのだが、、それを検証しに遥々アメリカ西部まで出掛けていくんだろうな、、昨晩は其処までしか読んでいないので、、これも此処で終わり。さて何処から”驚愕の事実”が判明するんだろう???