”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

職業欄に”殺し屋”と書かれたら???

びっくりですよね、、でも映画のなかでは”殺し屋”を主人公にしたモノは沢山あります。昨晩見た”The American”、、邦題は”ラスト・ターゲット”主演はジョージ・クルーニー、かなり期待して見たのだが、、。
 
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出だしは快調、山小屋で週末を彼女と過ごしたジャック、(ジョージ・クルーニー)雪道を散歩に出るといきなり銃撃される。大声を上げて逃げ惑う彼女、山小屋へ戻って警察へ電話しろ、、その雪道を行こうとする彼女を後方から射殺、そして銃撃して来た二人組みを難なく倒してしまう、、。こりゃ凄腕の”殺し屋”かぁ?で思わず引き込まれたんだが、、。
 
本来彼の専門は特殊銃を作るほう、依頼人がこんな射程距離で使う消音銃を、と言うと身近にある部品で素晴らしい銃器を製作してしまうちょっと毛色の違う主人公なのだが。
 
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そう考えると映画で印象深い”殺し屋”を演じた人は沢山いる、、なかでもこの”レオン”はもう秀作の部類だが幼いナタリー・ポートマンを世に出したルック・ベンソン氏の功績は”オスカー”もんだ、、。
 
寡黙で人と接する事が苦手な”レオン”を演じたジャン・レノ、、これはもう当たり役。そして完全に”いっちゃってる”刑事役のゲイリー・オールドマン、この主役3人だけでこれは映画史に残るハズだ。しかしアメリカやオーストラリアなどの英語圏では劇場公開時にマーケティングを失敗したせいか評価が極端に低く日本では抜群の人気を誇ると言う稀な作品だ、、。
 
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此方は紅一点、”ニキータ”(アンヌ・バリロー)はジャンキーの不良少女、終身刑を宣告された彼女を訓練して某機関の殺し屋に仕立て上げると言う内容、、同じくルック・ベンソンが撮った女”殺し屋”映画。何と当時二人は結婚してたんだよな~、、奥さんを主役の殺し屋に据えるするなんざ全く凄い発想だぜ、、。
 
これと瓜二つの設定で”アサシン 暗殺者”と言うリメイク、、と言うかパクリと言おうか映画もあったが此方はブリジット・フォンダが主演。
 
そして一昨年、今度はアメリカ版がTVシリーズ化されその主演に抜擢されたのはマギー・Q、、やっとオーストラリアでも放映されるようになったのだがこりゃ好きな女優さんだが見なくても良かったかな、、。
 
 
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これはトム・クルーズ演じる”殺し屋”、映画は”コラテラル”、、雰囲気は完全にアメリカン、、と言うかトム君はもっと明るい正義感の強い役柄の方が似合うんじゃないだろうか、。
 
このヴィンセント(トム・クルーズ)をそれとは知らず乗せてしまうタクシーの運転手クンがジェイミー・フォックス、何とタクシーの貸切に釣られたのだが結局は殺しのお手伝いまでさせられる。このタクシーの運ちゃんが”殺し屋”を食っていたかも知れない。
 
 
 
 
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稀有で不気味な”殺し屋”、アントン・シガーを演じたハビエル・バルデム、、映画は”ノー・カントリー”。これも彼には当たり役、、忘れられない不気味さ、、、。しかも使用する武器がキャプティブ・ボルト銃と言うモノだ。これは別名キャトル・ガンとも言われる殺傷力の高い銃で主に牛を追い込むのに使われる。
 
映画は07年、コーウェン兄弟が監督を手掛けて制作された秀作なのだが、のっけから暴力シーンの連続、悪の主役がこのアントンでこれまで演じられた”殺し屋”より”殺人鬼”と言った感じ。内外でも評価が高いのだがおっさんには馴染めなかった、、。
 
 
 
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”殺し屋”を主演に据えたものを列挙したのだが印象深いのはロバート・ショー演じるグラント、映画は”007 ロシアより愛を込めて”、それに出番は少ないが”スティング”の女殺し屋ロレッタやスティーブ・マックイーンの”ブリット”に出る二人組み殺し屋、、映画”殺人者”の主役二人、リー・マーヴィンとクルー・グラガー、、と沢山いるわい。
 
でも”殺し屋”=寡黙、孤独、無口、独身、身寄りなし、、思慮深く、用心深くて機械に強い、、、更にフランス風なら美食家、お洒落、、、と続くかも知れない。観葉植物を育てるかナニも言わないペットを飼っている、、そんなイメージを勝手に持っている。
 
その全てに合致する”殺し屋”はやはり”サムライ”のこの人だろう、、アラン・ドロン、これ以上の孤独な設定は考えられないかも。この職業アメリカやイギリスよりフランスに軍配が上がるか、、広い意味では”殺しのライセンス”を持つ007だって”殺し屋”の資格充分だが、今回はご遠慮願った。
 
賃貸申し込み書の職業欄に”殺し屋”と書いてあったら腰を抜かすよな~、、、でも人間誰しも一人や二人は始末して欲しい人がいるとか、、ヤバイそんな事を思うのは映画の世界だけにしよう、。