これと”My Name Is Bond,
このYoutubeは歴代のボンドが注文するシーンなのだが最近のダニエル・クレイグに至ってはバーテンダーが”混ぜますか?”(Stirred)と聞くと、”フン、そんな事どうでも良い”とか”カジノ・ロワイヤル”のカジノ・シーンではヴォッカの他にごちゃごちゃと言ってこれまでのボンドとは大分違うワイルドな印象だ。そもそもマーティニとはジン・ベースなのだがロシア産ヴォッカの方がアルコール度数が強い、大きなデカンターに氷を半分くらい入れ其処へヴォッカを、更にドライ・ベルムースを混ぜ、シェーカーでシャイクする。マーティニ・グラスに静かに注ぎレモンの皮かオリーブを添えるのが一般的なのだが、、オリーブを入れる場合はスタッフトじゃないものを使わないと味が変わってしまう。ギンギンに冷えた最初の一杯はそりゃ007が言うまでもなく実に美味い、、50-70年代の映画には良く出て来たものだがもう最近は残念ながら全く姿を見せない。
007独特の作り方は”ヴォッカ・マーティニ、、シャイクして混ぜないで、、”と言う事なのだが字幕では一体どうなっているのだろう?時代の流れで今時こんなカクテルを実際に飲む人は少ないだろうが喫煙だって最近のボンドはやらない、、初期のジェームス・ボンドは一日に60本もチェスターフィールドを吸っていたしグルメを通り越して朝からすっげー食っていたっけ、、コーヒーだってブラックでがぶ飲みだ、そんな事を思うとこれも冷戦時代を経過して007の個性にも変化が必要、それが時代の流れなんだろう。
そのおっさん世代には欠かせないセリフが次作”スカイ・フォール”からは無くなってしまう。映画制作のスポンサーとして名乗りをあげたのがあのビール会社の大手、オランダのハイネケンなんだとか。で007もビール党になるらしい、、”グラスは小さめで冷やして、ゆっくり注いで泡は上部10%まで、、”とかのセリフになるんだろうか?白けるな、、こんなセリフじゃ。映画制作の現場でも”スポンサー様の仰せの通り”ってことじゃ墓下のイアン・フレミング爺も慌てるだろうな、、何せ”泡食って儲かったのはビール会社”だけだからな、、。