”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

ヘミングウェイとゲルホーン

さて月曜の朝だ、今日も張り切っていくぞ、、、とPCをオン、コーヒーメーカーをオン、、エリーにちょっかいを出して事務所のブランドを開く、、そしてふと振り向けばそこには奥方が、、”アナタ、何しているの??”に思わず”店開きだよ、、”、”ナンで??”どうも会話が噛合わない、、”バッカね~、今日は休日よ”、、”祭日くらいは事務所を開けなくてもいいじゃないの?”、、、そうっか、、で朝からズッコケムード、。誰が決めんだ今日が祭日だなんて、、第一何の日だろう、、で調べてみるとクイーンズ・バースデイ、、”あっ、ヘレン・ミレンの誕生日か?”じゃなくて本物のイギリス王女でした、。実は本当の誕生日は4月なのだが英連邦では夫々違った日を設定していてそれに準じて祭日にするとか、、それで今年は10月1日だそうな、、でも州によって違うし実は6月にもあったばかりなんだがな、、複雑怪奇な選定方法だ、、オレには理解出来ないぞ、。
 
で横目で見始めたのがこれ、、
 
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しかしヘンだな、、つい先日と言うか5月に映画館で封切られたばかりの映画じゃないか?それがもうケーブルで配信か、、よほど成績が悪くて”早期資金回収作戦”かな?まあそんな事はどうでもいいや、、新作が拝見出来るなら、しかも文豪ヘミングウェイだし、、。
 
主役はヘミングウェイにクライブ・オーウェン、相対する三番目の奥さん、ゲルホーンに扮するのはニコール・キッドマン、まあそれなりの配役じゃないか。
 
映画の冒頭、もうヘミングウェイは飲んだくれ(ずっとそうだった)時代は1938-9年頃、”誰が為に鐘が鳴る”を執筆している頃じゃないかな、部屋の背景にゲイリー・クーパー主演で映画化のポスターが見える。ところはスペイン、従軍特派員記者として活躍するマーサ・ゲルホーンと出会い、恋に落ちて、、、結婚して(翌40年に結婚、45年には離婚)と言う展開である。
 
映画はゲイルホーンが回想する感じでニコール・キッドマンが80歳を越すメークで語るように進んで行くのだが、、どうも映画は二人の赤裸々なシーンばかりでヘミングウェイの苦悩が見えて来ない、それを描き出さないと誰もが知っている文豪なだけに単に私生活の戯れだけじゃ見る方は堪らんよ、、。要所要所彼のネコ好きを表わす場面もあるし、、(画面じゃ六本指の猫は検証出来なかった)、有名なフローズン・ダイキリを飲みまくるシーンもあるのだが、。
 
で結局途中で挫折しちまった、、まあ最後はどうなるかは知っているし、僅か61年の人生、それもゲルホーンと一緒だったたった4-5年の間、ゲルホーン本人が回想したお話だし、彼と結婚した他の3人の奥さん達はどう思っていたのだろうと思うとどうもこの手の実話、伝記モノは難しい、、作る方も見るほうもだ。