”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”トロイのヘレン”か”ヘレンのトロイ”か、、或いは、

”トロイ・ヘレン”、、、あっ、これがいいぞ。
 
ハリウッドはギリシャ神話が大好きだ、もうそりゃこの神話や諸々の伝説を題材にした映画はゴマンと作られている。それがもうマーベル誌にも及んでいて映画化も盛んである。公開当時の邦題、”トロイのヘレン”(55年)でヘレンを演じたのはイタリア女性、ロッサノ・ポデスタ、アキレスにはスタンリー・ベーカーが、、そして監督はロバート・ワイズ、まだ巨匠と言われる前だった、。
 
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前年54年に”ユリシーズ”それに”ソドムとゴモラ”や”黄金の矢”などで60年代には史劇の定連さん、、後に”黄金の七人”などのアクション/コメディにも進出していたがいかにも悲劇のヒロインが似合う美女だった。
 
先日放映されていて何気なく最後まで見てしまった、、何とチョイ役でブリジット・バルドーも出ていた、、こりゃ知りませんでした。
 
クレオパトラ”と並んでヘレーナはハリウッドが描いてみたい美女、ナンバーワンらしい、、このヘレンを描いた映画だってミニシリーズあり短編ありでこれまで10回以上も制作されている、最近では06年にダイアン・クルーガーをヘレンにブラピがアキレスに扮するブロックバスター大作も作られた。
 
 
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此方が2006年度版ヘレン、、を演じたダイアン、監督はウォルフガング・ピーターゼンだった。
 
トロイ戦争の発端となったパリス王子とスパルタ王妃であるヘレンの不倫騒ぎが元になっていてトロイの木馬も出て来るし壮大な戦争場面も盛りだくさん、、無敵のアキレスが持つ唯一の弱点、、アキレス腱をやられちゃう所も我々が知るままに描かれている。
 
55年に作られた映画と最新CG技術を駆使して作られた”トロイ”とでは比較にならないが王妃でありながらフラフラとパリスに絆されて前後見境がなくなるヘレンは両方一緒、美的感覚としてはやはり当時人気抜群だったロッサナ・ポデスタに軍配を、、。しかしまあパリスも馬鹿なヤツだよ、、王子だっちゅうのに、、第一一目惚れしたって相手はスパルタの王妃って事は100も承知、そんなヘレンを強引に連れ帰ったら戦争になるって事は判らなかったんだろうか、、、一緒になって行くほうも行くほうだぜ、、これじゃ城下で暮らす民衆はたまんねーよ。
 
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この”トロイ”ではダメなパリス王子をオーランド・ブルームが演じていた、、そう言えばこの後、1-2本で消えちまったな、。その兄ちゃんをエリック・バナ、これは可哀相な役どころ、無敵のアキレスはブラッド・ピットでこりゃもう彼の為の彼の映画、、ヘレンはすっかり霞んでたかな、。
 
どうも先日の”007/スカイフォール”を見てから鑑賞意欲が減退してしまった、、映画館へ行く気力もないしTVの前で映画を見るのも何となく敬遠している、、。夏バテにはまだ早いし、そんなにバテてもいないのだが、、、この気分は”ダーク・ナイト”や”アバター”を見た後と同じだ、、、暫らく安静にしていよう、、。
 
今、佳境に入っている文庫本があってそれで落ち着かないのかも知れない。