”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

スパゲッティかマカロニ・ウェスターンか??

1960年代の一連のセルジオ・レオーネ監督の西部劇は日本では”マカロニ・ウェスターン”、、海外の英語圏では”スパゲッティ・ウェスターン”と言う、どっちがどっちでも良いのだが最初日本で命名した人はスパゲッティより余程マカロニの方が好きだったのかな?個人的にはこの時代を思い返すと、マカロニよりスパゲッティのほうが馴染みがあるような気がするんだが、。
 
そんなスパゲッティ・ウェスターンのピカイチ秀作”The Good、The Bad And The Ugly”(66年)、これのアメリカ公開版で03年に再編集された179分を見る機会があった。3時間の大作だ、、家で見ていて辛うじて最後までトイレを我慢出来た、、、やはりこの辺が限度なのかな?
 
 
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オリジナル公開時には東銀座の東劇(本名は東京劇場と言う松竹系のロードショー館)で見ているのだが国内公開時の邦題は”続・夕陽のガンマン/地獄の決闘”となっている。これは前作の”For A Few Dollars More”の邦題”夕陽のガンマン”(65年)を継承しているのだがお話は全く”続”じゃない。主人公の名前さえ違う、、それの前は”A Fistful Of Dollars”で”荒野の用心棒”(64年)でこれは黒澤監督の”用心棒”リメメイクである。
 
若きクリント・イーストウッドが35-38歳の頃、それまではTVシリーズの”ローハイド”、ロディ・イェーツ役が当たり役だった。
 
この時代、彼が勿論このマカロニ・ウェスターンの主役だったのだがイタリアに渡って撮ったこれらの3作、すべて今日では”名作”の呼び声が高い。アメリカのインターネットサイトでもこの”続・夕陽のガンマン”は歴代トップ100本の上位、5本指に入る評価を得ているようだ。
 
映画は”The Good”のクリント・イーストウッド、”The Bad”のリー・ヴァン・クリーフ、、そして”The Ugly”のイーライ・ウォラックこの個性ある三人が南北戦争を舞台に荒野で対決し合うお話である。その彼らの標的は瀕死の南軍士官から聞き出した南軍の軍資金、金貨で総額20万ドルを探し当てる宝探し&争奪戦である。最後に墓場で対決、三つ巴の決闘場面は緊迫感みなぎり、こんな想定を考えたセルジオ監督には乾杯だ。又、エンニオ・モリコーネの印象深い音楽もなくてはならぬ存在、女っけの殆どない男臭さでむせ返るような西部劇だ。インターネット投票の結果に共感出来る秀作である。
 
この映画の前に”Water For Elephants”(11年)、、邦題は”恋人たちのパレード”、、、ナンじゃこの邦題は??も見たので都合5時間かぁ、、、流石にもうお尻が痛い、、外は36度もあるらしいのでもう一本いってみるかな??