”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”Carnage”の意味は、戦場などでの修羅場を意味する。

そんな意味なので恐れをなして見逃していた、、しかし良く見れば出演者がジョディー・フォスターケイト・ウィンスレット、、夫々のご主人役がジョン・ライリーにクリストフ・ヴァルツ、そこまでちゃんと確認していればこれが戦争映画でもないし大惨殺場面続出なハズがない事が判りそうなものを、、。その見逃していた映画、ブロ親(ワタシの造語、ブログ上の親友と言う意味)のfpdさんがことのほかお気に入り。何とか見れないものかと試行錯誤していたら何とFoxで昨晩配信してくれた。そこでしっかり録画をして一番邪魔されない時間帯にTV観戦だ、。
 
詳細はfpdさんのブログで読んで頂くとして邦題は”おとなのけんか”(11年)、これは巧い!確かに二夫婦間の”修羅場”なのだが元は子供の喧嘩、そしてこの4人だけが登場人物、まるで舞台劇のような80分である。監督、脚本はロマン・ポランスキー、セットはアパートの一室、そのセットだけで見せてくれる映画だ。
 
 
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制作予算が25億円とか、、殆どがこの4人への出演料じゃないか、、と思わせる映画で最初の公園のシーン、子供が喧嘩をする場面は遠くからのショットだけ、後はすべてがこのアパートの一室だ。以前スティーブ・ブシェーミ自身が監督、主演をして撮った映画”インタビュー”(07年)と言う映画も登場人物は主演の二人だけでやはりカメラはアパートの一室に据えられたままの映画だった。
 
こんな映画はよほど脚本がしっかりしてないと途中ダレてしまうものだが流石ポランスキー監督は見る側を飽きさせず最後までグイグイと引っ張ってくれる。確かに大人の映画としては久しくお目に掛かった事がないほどに面白かった。ありがとうfpdさん、これまでお勧め頂いた映画にハズレはありませぬ。
 
この映画に先駆けて”バトルシップ”(12年)、”最後の航海”(60年)、から”メッセンジャー・オブ・デス”(88年)、、名作群から”クレイマー、クレイマー”(79年)と連日一本は見ているのだが映画館が又、遠い。