”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”31年目の夫婦げんか”

これは劇場公開時に見に行くか、、どうしようか迷ったんだが結局一人で見てもっと落ち込んだらヤバイと思って諦めた記憶がある。
 
原題は”Hope Springs"、”希望が花開く”、、みたいな感じなのだがこれの邦題が”31年目の夫婦げんか”だそうな、。こりゃ言い得て妙な邦題じゃないか?
 
主演はトミー・リー・ジョーンズメリル・ストリープ、予告編は映画館で見たのだが公開時それほど評判にもならずすっかり此方も忘れていた。
 
お話はタイトル通り、結婚生活31年を迎え倦怠期(?)の”熟年夫婦”、普段は何も不自由ない生活だが何時の間にか寝室は別々、会話も必要最低限、、毎日の生活に虚しさを感じたケイト(メリル・ストリープ)は嫌がるアーノルド(トミー・リー・ジョーンズ)を連れて一週間の夫婦セラピーを受けに行こうと誘う、そのセラピーを指導するのがスティーブ・カレル、、。最初っからアーノルドはこんな心理指導、セラピーを受けたって何の役にも立たない、第一我々夫婦には何も問題がないんだから、、と聞き分けないのない頑固さ。一週間のセラピー受講で果たしてこの”熟年夫婦”はどんな風に変わって行くのか、、、と言うのが見所のコメディ仕立てです。
 
この邦題からしてどうも我々の事を言われているような気分だしその映画の出だし部分もまさに我が家を映画化したみたいな、、本物のセラピーに行かなくても夫婦揃ってこの映画を見れば良いんじゃないだろうか?とも思いついたのだがこれは日本人同士の”熟年夫婦”じゃなくともアメリカでも同じ事が起きているんだと妙に安心する。普段見かける西洋文化圏では熟年夫婦だろうが若かろうがは関係なく何時も手を繋いで買い物や散歩、ちょっと出掛ける場合でも”Love You"の連呼、、やれ”ダーリン”だの”ハニー”だのとても日本人にはこっぱ恥ずかしくて口にも出来ない事を後から後から良く言えるもんだ、、と思っていたのだが、、こんな映画があるって事は実態はそうでもないんだな~、。
 
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映画を監督したデイビッド・フランケルが”結婚はドアのない部屋、簡単には出られない”とインタビューのなかで語っているのだが、アメリカ人男性は”寡黙なカウボーイ”とか、一般的には無骨で愛想がなく愛の言葉どころか必要最低限の事しか喋らないそうな、、。これにはちょっと異論があるのだが、、それにしても奥さんはそんなダンナに愛想をつかす、、夫との会話が少ない、構ってくれないと不満だらけだそうな、、これは何となく判るのだが、、、でもそんな奥さんにしたのはダンナのせいでしょ??それを言うとそっくりそのまま返って来そうなのでそこまでにしておこう。
 
以下は映画のキャッチコピーをそのまま転載です、、何となく自分たちの事のようで書く気が失せました、、、、。
 
いつのまにか寝室は別、夫の唯一の趣味はゴルフ番組、毎日の日課も夫婦の会話も365日ほぼ同じ。争いもない代わりに、喜びもない――そんな結婚31年目。ある日、妻は自分の心に問いかけた。「死ぬまで、この生活の繰り返しで、私は幸せ?」
積極的に悩みに立ち向かう妻を演じるのは、シリアスな人間ドラマからコメディーまで、どんな役も完璧にこなし、アカデミー賞史上最多の17ノミネート、3度の受賞を誇る大女優メリル・ストリープ。口は悪いが本当はシャイで優しい夫には、日本でもCMで大人気の同じくアカデミー賞俳優トミー・リー・ジョーンズ。二人の関係修復のカギを握る、名医か詐欺師か紙一重のカウンセラーには、『リトル・ミス・サンシャイン』のスティーヴ・カレル。『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケル監督が、誰もが心当たりがあるけれど、なかなか他人には相談できない悩みや迷いにズバリ焦点を当て、人生の 醍醐味 (だいごみ ) を鮮やかに描き出す。