”ムーンライト・セレネード”言わずと知れたグレン・ミラー作曲の名曲だ。此方は本物、39年から43年の僅か4年の間に立て続けにヒット曲を世に送り出しビッグ・バンド・リーダーとして確固たる地位を確立、スウィング・ジャズの立役者である。
監督はアンソニー・マン、ミュージカル映画と言っても良いほどに名曲がちりばめられた映画だった。このシーンは試行錯誤した結果、やっと自分で作曲をする事になり深夜このムーンライトを書き上げる場面、しかしこの曲を受け取った編曲担当者はこれに歌詞を付けステージ・レビューで歌わせる始末。
そんなで自分の意味した曲とは全くかけ離れた演奏、これじゃやってられないよ、、、とばかり今度は独自のバンドを持つ決心を、そこで自分なりに編曲し直し始めてスウィング・ジャズとして観客から認められる重要なシーンである。この映画ももう何回見た事か、、多分最初は62年くらいだったと思うがリバイバルで見たのが最初、いたく感動したことは覚えている。実物のグレン・ミラーはその後44年に僅か40歳で航空機事故のため消息不明になってしまうのだが、、もっともっと数多くの作品が生まれていたと思うと誠に残念だ。
そう言えばこのグレン・ミラーの曲が誠に有効に使われていた邦画の名作があったじゃないか、、。”瀬戸内少年野球団”、作詞家、阿久 悠の自伝小説を原作に篠田正浩監督が制作した84年の名作だ。英語のタイトルを”MacArthur's Children”と言い夏目雅子の遺作でもあり渡辺謙のデビュー作でもある、、、ちょっとウィキで配役を確かめたらこりゃもう凄い顔ぶれじゃないか、、、。
87年にはこの続編とも言える”瀬戸内少年野球団・青春篇 最後の楽園”も制作されていた。
思いがけずグレン・ミラーで始まって”瀬戸内少年野球団”まで行ってしまったか、、、。此方の映画はもう長い間見てないかな、、映画館で見たっきりかも、、待てよ英語のタイトルを知っているので英語版は見ているな~、。