”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ラスト・ベガス”(13年)

原題は”LastVegas”でLastとLasの語呂合わせなのだが邦題で”ラスト・ベガス”にすると何処か間が抜けているかな、、いっそ”お~ラスベガス、全員集合!”とでもしたらどうだろう?
 
ベガスを舞台にした映画はそりゃもう沢山作られている。古くはプレスリー映画、一連の歌い踊る作品ではトップ3に入る出来だった”ビバ・ラスベガス”、シナトラ一家の強奪モノや近年のオーシャン・シリーズなどだがやはりカジノを相手にした犯罪モノ、、ひたすらアル中に向かってまっしぐらだったニコラス・ケイジもいたし”クーラー”と言う秀作もあった。お金、地位そして名誉が絡む設定の背景にはラスベガスは最高の舞台なのかも知れない。
 
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この映画はモーガン・フリーマンマイケル・ダグラスロバート・デ・ニーロ、そしてケヴィン・クラインと還暦過ぎの4人が揃うコメディだ。
 
出だしは少年期、この4人は町のチンピラで何時もつるんじゃ遊んでいる親友同士だ。さらりと少年期の出来事で全員を紹介する。
 
そして年月は一挙に58年も流れて現在へ、、室内プールで黙々と運動を続けるサム夫妻、孫の世話に追われるアーチー、孤独な生活を送るパディ、そして半分も年下の若い女性との結婚を前に張り切っているビリー、、。
 
誰がその役柄を演じているのかは是非ご覧になって確かめてください。このスチール写真は決してそのヒントにはなっていませんので悪しからず。
 
イメージ 2此方は2000年に公開された”スペース・カウボーイズ”、やはり還暦世代の我らがヒローたちが立ち上がって宇宙へ行った。ジェームス・ガーナー、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザランドそしてクリント・イーストウッド、、。
 
今回の”世代”よりもうワンランク上の世代で今じゃもう皆さん80歳を越している、、。イヤ待てよ、トミー・リー・ジョーンズは今回のラインアップで出てもOKな年齢じゃないかな、、。
 
このラスベガス映画も我ら還暦過ぎの世代が一番”お世話に”なった映画で皆さん夫々主演を演じ、代表作、印象深い秀作、名作が沢山ある。その彼らの顔ぶれを拝見するだけでも充分なコメディに仕上がっている。確かにマイケル・ダグラスなどは随分歳を食ったかな、、、”ブラック・レイン”の時とは大分違う印象は否めないのだが、、あの映画はもう24~25年も前だからな~。
 
映画はそのビリーの結婚式に託けて式の前夜、バチェラー・パーティ(独身最後のパーティ)をやろうと言う事から全員がラスベガスへ集合する。その”ある週末”を描いたもので映画は意外なところへ向かっていく、、。手始めにと全財産叩いて持って来たアーチーがブラックジャックのテーブルへ、、気が付くと手元に山とあったハズのチップが小山になっている、、他の3人がちょっと目を離した隙の出来事、慌てて3人がもう”ヤメロ~”ととめるのだがアーチーは全く動揺しない、、。
 
そんなで最後まですっかり楽しませて貰った、こんな映画はそりゃ他愛ないと言っちゃそれっきりだが良く知った4人の顔見世興行、、と言えば良いのだろうかストーリーはさて置いて、連中の会話とその馬鹿馬鹿しいとも思える展開を見ているだけで充分かも知れない。大きい声じゃ言えないがこの映画、実はオーストラリアでは未だ封切りされていない、、そして日本では劇場公開未定だそうな、こんな映画が日本で一番先に配給決定される時代は来るのだろうか??、。