”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ブローン・アウェイ/復讐の序曲”(94年)

イメージ 1この映画は94年に公開、MGMの創設70年を記念して制作されたものなので結構力が入っていた。丁度我々がブリスベンに落ち着いた頃だったので邦題に”復讐の序曲”と付いているとは知らなかった、、似たようなタイトルで”Blow-Up"と言うのがあったがあっちはミケランジェロ・アントニオーニ監督で主演がヴェネッサ・レッドグレイブ、デイビット・ヘミングウェイの秀作クンだった。

こっちは22年前の映画だが今や宇宙人のトミー・リー・ジョーンズジェフ・ブリッジスおじさんたちも断然若いのだ。しかもジェフは本物のパパ、ロイド・ブリッジスと親子共演を果たしているし、、フォレスト・ウィティカーもまだ若く、ボストン警察の新米爆弾処理班員で出ている。

映画はテロ犯罪、爆破事件なんだが根っこが深く、爆弾魔のトミーおじさんはアイルランド共和軍の闘士、祖国でジミー(J・ブリッジス)とは同志として戦っていたのだがある事件で自分の家族を亡くしその仕返しにジミーとその仲間、ボストン警察の爆弾処理班や彼の家族を狙うと言う”逆恨みここに極まれり”と言うお話である。

トミーおじさんはこの前の”沈黙の戦艦”(92年)でも悪役ぶりが徹底していた。それから”逃亡者”(93年)では個性の強いジェラード保安官を演じ、犯人と断定されたリチャード・キンブル(ハリソン・フォード)を嫌々追っかけてたっけ、。でもこのジェラード役でゴールデン・グローブとオスカーの助演男優賞をダブる受賞してしまったので彼に取ってはこの”逃亡者”は絶対に忘れられない映画になっているハズ、、しかもこの時、演じたキャラクターで独立してもう一本、スピンオフ風に”追跡者”(98年)なるアクション映画まで制作されちまったのだ。

主役のジェフ・ブリッジストミー・リー・ジョーンズとほぼ同年だがイマイチ作品に恵まれなかった、、恐らく彼の性格がどっちつかずな事もあるんだろう、それに西部劇から現代ものまでナンでもOKのオールマイティ振りが災いしてコレイチがずっとなかった。09年に”クレイジー・ハート”でオスカーの主演男優賞にやっと巡り会えたのだが映画としては、、見てないのだ。10年には再度”トゥルー・グリット”でノミネート、受賞はならなかったがこの西部劇のリメイクはかつてジョン・ウェイン御大が演じた当たり役だが評判はすこぶる良かった。コーエン兄弟が挑戦した西部劇でこれはジョン・ウェイン版を越していたのではないのだろうか??

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この右がお父ちゃんのロイド、98年に83歳で亡くなっているのだが40年代初めは映画界で大活躍していた。

左の息子、ジェフだってもう70台に乗りかかっているが兄弟や従兄弟、叔父その他10人くらいいる親族全員が映画界で活躍しているそうだ。

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