主演はジーン・ハックマンにトミー・リー・ジョーンズ、それにちょこっとだけ”ジャッキー・ブラウン”のパム・グリアーが出ている。89年でジーン・ハックマンと来れば見ていても良いのだが全然知らない映画だった。
要するに、、;
ベルリンからワシントンヘ護送して来た囚人トーマス(T・リー・ジョーンズ)に空港で逃げられた軍曹のギャラガー(G・ハックマン)は、その足取りを追う内に国家的陰謀に巻き込まれる。核全廃条約に関してシカゴを訪れるソビエト書記長暗殺をめぐってのポリティカル・フィクションで手堅い作りの正統派スリラーになっている。
とallcinemaには書かれているのだが、、トーマスは軍部に雇われた殺し屋、シカゴの街頭パレードの最中にソビエトの書記長を狙撃する使命を帯びている、、うん、これをフランス大統領に置き換えると、、名作”ジャッカルの日”になっちまう。
確かにプロットは似ているしラストシーンはそっくりさんだった、、でもなぁ~、違うんだな、、幾らジーン・ハックマンが走り回って捜査をして敵の妨害を跳ねのけて元妻のエイリーン(ジョアンナ・キャシディ)と協力して真犯人を追ってもあの”ジャッカル”のような手に汗握る緊迫感とは程遠い、、むしろ舟を漕いじまう。
監督のアンドリュー・デイビスはハリソン・フォードで”逃亡者”(93年)、そう言えばシカゴのヒルトンホテルが双方の映画で舞台になっている。”逃亡者”では最後の晩餐会スピーチの場面でキンブル博士が真犯人を追い詰めるしこの”パッケージ”では館内あっちこっちと全面協力で内部の撮影にもかなり時間を掛けている。当時はヒルトンさんもエンドロールに”撮影協力ホテル”と表示されていたんだろうか?恐らくホテル側のその代価は大変なものだったハズ、、でも世界レベルで知名度が挙がったんだからしょうがない、でも確かこの後に取り壊しになって新築されたんじゃなかったかなぁ~、、??
まあ早い話、アクションはお手のものの監督で02年にはシュワルツネッガーを主演に据えて”コラテラル・ダメージ”も撮っているのだ。繰り返し放映される、でも今回は始めて見たのだが、、映画としてはそれなりだったのでは??