”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”イングリシュ・ペイシェント”(96年)

ちょっと気温が下がった日曜日、”昼下がりの情事”はある訳ないし昼下がりから見る映画じゃないのだがついつい、、その気に。一大ロマン、広大な砂漠を舞台に灼熱の恋に燃える不倫ドラマ、、と言うような公開時のフレーズを思い出した。見たのは確かブリスベン市内の映画館だったがすっげー混んでいたのを覚えている。
 
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オーストラリアへ単身上陸したのが89年で92年には家族を呼び寄せこの映画を見に行った頃は新しい仕事を初めていた時期だったような気もする。当時我が家にはブリッキー、モノトン、ジンジャー、そして四郎と3猫、ワンxワン子がいてそりゃ騒々しかった。
 
原作はスリランカ生まれの作家、マイケル・オンダーチェが書いた”イギリス人の患者”でそれをアンソニー・ミンゲラが監督、主演にレイフ・ファインズクリスティン・スコット・トーマスそれにジュリエット・ビノッシュ、ウィレム・ダフォーが脇を固めている。
 
はっきり言ってこの手の不倫モノは余り好きじゃないのだが映画には不倫はつきものだしこれがないと殆どの映画が制作中止に追い込まれてしまう。
 
第二次世界大戦下の、北アフリカを舞台にした作品。撃墜されたイギリスの飛行機から、全身に火傷を負った男が助け出された。記憶を失っていたために“英国人の患者”と呼ばれることになった彼は、収容された野戦病院で看護婦ハナの介護を受け、少しずつその記憶を回想する。それは人妻との、砂漠での熱狂的な恋の物語だった……。そのストーリー運びの巧みさは、観客の目を一度捕らえたら離さない。第69回アカデミー賞では、作品賞を含めて9部門で栄光に輝いた。by allcinema
 
そう言えばこの映画、何とアカデミー賞を9部門で獲得している。作品、監督は勿論、助演女優、撮影から音楽、衣装、編集、舞台設定まで、、それに主演の二人もノミネートされていたのでこの年に”ファーゴ”と”シャイン”が上映されていなけりゃ何と11部門を独占していた事になる、、、。
 
改めてそんなに凄い映画だったのかと思いながら再見したのだが、、そりゃ確かに個々の受賞はそれに値するものなんだろうがやはりテーマがな~、、、もう一度見ても何処か引っ掛かる。
 
勝手な解釈だが当時、こりゃもう映画の出来不出来じゃなくて”雰囲気と言うか風潮”&”社会現象”で各アカデミー会員がふと気が付いたらこの作品に投票していたような気がする。対抗馬としてノミネートされていたのが”ファーゴ”、ジェリー・マクガイア”、”秘密と嘘”、それに”シャイン”だったのでこれは制作側にとっては願ったりだったんじゃなかろうか、、、このノミネート群から選ぶとなるとそりゃもう、、これっきゃなかったと言う誠にラッキー年ではなかっただろうか??