原題は”Escape Plan"、、かの”Great Escape"(”大脱走”)よりそりゃスケールは小さいが(内容も)それでも邦題は負けじと”大脱出”と、もうこりゃパクリの世界か、?。もし続編が出来たらどうするかな?原題は”Escape Plan B"が絶対に良いと思うのだが、、。
何とお二人合わせて133歳、なんともはやの史上最強の還暦コンビだ、、。
映画はタイトルでほぼ予想が出来る、、でもそれ程単純じゃなかったのが救いかな。レイ(スタローン)は脱獄のプロ、政府からの要請で各地の監獄が如何に万全な体制を敷き脱獄は不可能かを検証する民間のリサーチ会社を経営している。
プロローグでは何処かの堅牢な監獄、一体どうやってと考える間もなく其処から難なく脱獄に成功しこの時点で見ている側は今度はどんな罪で牢獄されていたのか、、そちらに興味が向いてしまう。
そして意気揚々と自社事務所へ引き上げて行きそこで初めて、ナンだレイは罪人じゃなくて調査会社の経営者って事が判明する。その事務所へ今度は若いCIA担当官が訪ねて来る。業務依頼で、ある監獄の調査を依頼したい由、その収容所がちゃんと運営されていて脱獄は不可能かを調査して欲しいと言う趣旨、高額な調査費の申し出に共同経営者は”請け合いましょう”、、と即答、っでレイは早速その収容所へ行くことに。
レイが次に目覚めるとそこはもう”塀のなか”厳重な警備体制でまさに”監獄ロック”状態。四方をガラス窓に囲まれ何やら宙に浮いた状態の個室、さてこんなところから一体どうやって”大脱出”するのやら、、。
そこでやっともう一人の還暦俳優さんの登場、ロットマイヤー(シュワルズネッガー)と呼ばれる”主”みたいな親分だ。まあそんなに悪人面には見えないのでこりゃ何かあるなと思っているとレイはこのロットマイヤーに接近して共同作戦を取るように指示されていたのだ。
其処から”大脱出”に向けて二人の作戦会議、、派手なアクションはないし、そりゃもう無理だろう、、撃たれても死なない場面もないのだが中盤からはこのお二人の映画としてはまずますの出来、意表を突かれる場面もあるし何と言ってもこの収容所の場所が”あっと驚く為五郎”状態でお話はどんどん進んで行く。
多少無理な設定もあるし”何故”そんな、、と理由の説明が無く何処までも解決しないのだがまあそれなりに娯楽大作になっている。しかし凄いな、、、お二人とも元気溌剌、とてもそんなお年には見えない。そりゃ”ロッキー”や”ターミネーター”に比べりゃお二人ともお顔が多少変形して来ているが、、どこかの歌手さんほどではない。
シュワルズネッガー氏は州知事を引退後又、俳優業を継続する旨発表しこれが復帰3作目、このあとも14年から16年にかけて既に6作品が目白押し、一方のスタローン氏も3作品が完成、或いは企画段階である。まさしく生涯現役の俳優業で素晴らしいの一言だ。しかしそんなに稼いで一体どうするんだ~、、もう自己を満足させるだけのものは充分あるだろうに、別れた奥さんたちへの慰謝料としたら、心境複雑だな~。