”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”チャイルド44”待望の映画化

イギリスの作家、トム・ロブ・スミスが09年に書き上げたスパイ・ミステリー長編小説だ。この”チャイルド44”、そして”グラーグ57”と続き3作目が”エージェント6”となり完結する。夫々が上下2巻で構成されているので文庫本6冊になる。
 
丁度”ミレニアム”シリーズ、”ドラゴン・タトゥーの女”を始めとする3部作が出版された時期と重なり同じような長編小説として注目を浴び各国でベストセラーになっている。当初リドリー・スコット監督で映画化が伝えられていたのだが、、その後全く進展がなく”こりゃ企画倒れ”かな、、、と思っていたらおっとどっこいダニエル・エスピノサ監督、トム・ハーディ主演で撮影されていた。
 
イメージ 1これがIMDbに掲載されたポスターなんだがこれじゃ何も判らないぜ~、、。以下ウィキからの抜粋;
 
1933年ホロドモール大飢饉により飢餓に喘ぐソビエト連邦ウクライナのチェルヴォイ村で、兄パーヴェルと弟アンドレイは、食用目的で猫を捕まえようと森の中に入るが、パーヴェルは行方不明になってしまった。
 
その20年後、幼児が行方不明になる事件が連続して発生、レオの部下フョードルの息子アルカージーも殺害される。スターリン支配下の当時は「ソビエト連邦には犯罪は存在しない」という建前になっていたので、当局は捜査に対して全く熱意が無い。国家保安省の捜査官レオ・デミドフは未解決の幼児誘拐事件を捜査、スパイの疑いを掛けられていた獣医アナトリー・ブロツキーを逮捕した。ところが、レオの部下ワシーリー・ニキーチンがブロツキーを匿っていた農夫ミハイル・ジノヴィエフとその妻を殺害、それに激昂したレオはワシーリーに銃を向けて殴り、その事を後に上司のクズミン少佐に問い詰められる。
 
その後、レオの妻ライーサがスパイであるという疑いを掛けられ、レオはクズミン少佐の謀略によってウラル山脈の東側に在るヴォウアルスクという村に左遷されてしまう。そこでも少年少女を対象とした惨殺事件が連続して発生する。レオはそれまでの組織の意向に沿った勤務態度を改め、本気で事件解決を目指し始める。
 
と言う出だし、、33年のプロローグから一転して20年後、、50年代からのお話なのだが主役のデミドフにトム・ハーディ、そしてスウェーデン版”ミレニアム”で主演を演じたノウミ・ラパス(奥さん)やゲイリー・オールドマン(警察所長)が主要な登場人物として配役されている。
 
何せ壮大なお話でロシア大地を舞台に始まったストーリーが最終的にはニューヨークへ到達する。その間、更に20年くらいの期間に渡りミステリーがミステリーを呼び、謎が混沌、、次第にタイトルの意味も判ってくると言う具合で原作は途中で止められない程に一気に読み進んだ記憶がある。読んだ当初も自分なりに配役を考えていたのだがトム・ハーディが抜擢されるとは思いもしなかった、、どんなデミドフを演じてくれるやら。
 
映画は既に”Post Production”となっているのでクランクアップし編集中ではないだろうか?公開日は発表されていないが近い将来見れるだろう。この一作目の出来次第で2、3と続くのか、それともストーリー的には最初っから3部で完結なのでもう制作が視野に入っているのか、、何れにせよこの出来次第かな??