時代は42年、ドイツ占領下のワルシャワで起きる”怪奇殺人事件”、原作はドイツ人のハンス・キルストが62年に”The Night Of The Generals”(英語題)として発表した長編小説だ。
67年に映画化され主役陣はピーター・オトウール、オマー・シャリフの”アラビアのロレンス”組み、それに”ドクトル・ジバゴ”のトム・コートニー、ドナルド・プレザンスは”大脱走”からが制作者サム・スピーゲルの元に集結した異色戦争ミステリーだった。
原作は大分前に読んだし、映画のほうもかなり昔に見ている、でも今回見始めて全く記憶の欠片もない事に気付かされた。
舞台になるのはワルシャワにパリ、そして42年に起きた最初の殺人事件、それが62年へと20年も時空を越しやっと解決にこぎ着けるミステリーなんだが、、全員がドイツ軍将校役なんだな~、、。特にピーター・オトウールは”ロレンス”を演じた直後だしエジプト出身の”濃い”オマー・シャリフがドイツ軍将校ってのもチョイとイメージが湧かないよ、。セリフだって全編英語、、これって韓国の俳優さん達が日本語で”2.2.6事件”を演じている感じじゃないのかな??
そんな事を考えていたらちょっと舟を漕ぎそうになったが、、プロットはしっかりしている。ワルシャワに駐留しているドイツの将軍さんが三人いるのだがそのうちの誰かが犯人なのは間違いない。オマー・シャリフがその捜査を担当する軍部の捜査担当将校なんだが核心に迫りそうになると何故か誰かから転勤を命じられ、無理やりパリの違う部署へ昇進させられてしまう。
一方のトム・コートニーは怪しいタンツ将軍(ピーター・オトウール)のお抱え運転手としてその行動を軍部へ逐一報告する役目を仰せつかる。その事件解決がメイン・テーマである事には違いないのだがもう一つ重要なプロットが後半明らかになる。
それは将軍の一人がヒトラー暗殺、政権を崩壊させ、戦争を終わらせ新生ドイツ誕生の使命を帯びて綿密な計画を立てている事である。この計画が明らかになり殺人者逮捕は一時お預けになるのだが、、無論史実ではこの暗殺計画は頓挫、そしてドイツ軍の無条件降伏となるのだが、、時は流れ、戦後20年が経過、”戦争犯罪人”として収容されていたタンツ将軍が晴れて釈放されて来る60年代に突入そしていよいよ事件解決に向けてもう一転、二転するのであります。とまあなかなか、今回再見してその原作の良さを再認識出来た映画だった。
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