”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”レオン”(94年)

確か公開時の邦題は”凶暴な純愛”、、アメリカ版では”The Professional"だったような気がする。それが何時の間にか”レオン”となり今じゃアクション映画の”古典”として語られるようになってしまった。恐らく好き嫌いがはっきりする映画だし公開当時も”R”指定だったので一般受けは期待出来なかった、、それでもこの映画でルック・ベッソンの名前を世界に知らしめ主演の殺し屋、ジャン・レノ、そしてナタリー・ポートマンからゲイリー・オールドマンの名前を一気に”世界ブランド”にのし上げた秀作である。
 
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レオンを演じたジャン・レノ、今じゃ背景がフランスっぽい映画には不可欠な存在。コメディもやるし刑事から苦悩する役柄までオールラウンドだ。48年生まれでこの映画に抜擢されるまではフランス国内専門だったがこれで一気にブレーク、ハリウッド映画にも続々出演している。
 
チルダ役のナタリー・ポートマンは当時まだ可愛さと言うか幼さが残る13歳、、これが殆ど初出演作品。この映画をきっかけに”スターウォーズ”シリーズその他に出演、僅か16年後の10年には”ブラック・スワン”での圧倒的な演技でオスカー主演女優賞を獲るまでになってしまった。
 
ゲイリー・オールドマンはこの映画当時36歳、実力はあったもののやはりこの映画のあの演技、、トチ狂った麻薬捜査官は圧倒的演技だった。以降出演作は目白押し、あっと言う間に押しも押されもしない名優としてイギリス国内に留まらずハリウッドでもその評価は非常に高い。
 
そして監督のルック・ベンソン、、何でもプロデューサーとして他の作品を手がける予定だったらしいが低予算でアメリカ国内で撮影する事に合意、やっつけ仕事だったがそれが見事にヒット、彼の監督としての地位を確保した記念すべく映画になってしまった。ロケはすべてニューヨークだったらしいのだが内部のセット撮影はフランス、それが理由かどうか判らないが映画を見ていてもこりゃどうもアメリカ人が描くところのニューヨークじゃないな~、、と思わせる箇所や雰囲気があった。セリフは英語でも脚本はベッソン氏が書いている訳だし撮影その他クルーにもフランスの影響が多分にあったのだと思う。
 
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ストーリーは今更だがニューヨークで人知れず殺し屋稼業をやっているレオン、ある日隣に住む一家が麻薬取締の手入れ中に間違って惨殺されてしまう。運良くミルクを買いに行っていたマチルダは難を逃れるが帰って来るとアパートは”悪人”が捜査中、助けて欲しい一心で隣のレオンのドアの前に、、、やむ無くマチルダを保護したレオンとマチルダの奇妙な関係を描きながら今度は一家惨殺を実行した犯人探しが同時進行で進んで行く、、。
 
孤独で学もないレオン、それが一家惨殺を目の当たりにしたマチルダと共同生活をするうちにお互いが頼る存在に、マチルダはレオンの素性も知らなかったのだが何で生計を立てているのかが判ると自分に銃の撃ち方を願い出る。それには両親それに可愛かった弟への復讐が込められている。
 
この辺りの二人の交流と変化、そしてレオンがそれとなく探りを入れて犯人を探す過程が見所だ。派手なアクションで見せる映画ではなくルック・ベンソンはひたすら幼い少女と孤独な殺し屋の変化を捉えている。冒頭に出てきたゲイリー・オールドマンが実は麻薬捜査官でありながら私腹を肥やして、、と言うか自分でもどっぷり浸かっているのだが、、一家惨殺の首謀者と判って最後は捜査の部下、仲間とレオンとの対決、。そして全てが終わりマチルダはレオンが大切にしていた観葉植物を持って一人学校の寄宿舎へ入って行く場面で”The End"、、。
 
改めて見てやはり彼等演技陣の良さ、それと手際良い流れと無駄のない展開、これに尽きる。そりゃ現実とは程遠い設定だし真実味は感じられないがかと言って映画としての評価は些かも下がる事はない。
 
 
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