それから30年近くが経過しているがその”南米っぽい顔”で凄い数の映画に出ているのだ。95年には”ユージュアル・サスペクツ”にチンピラ役で抜擢されこれが大ヒット、無論ケヴィン・スペーシーの影に隠れてはいたが、、でも単独主役とは行かないがチェ・ゲバラも演じたし近年は”スター・ウォーズ”シリーズにも配役され知る人ぞ知る(?)特異な俳優さんに、、。

今回の続編では相変わらず無表情のアレハンドロ、、しかし劇中、とあるシークエンスで手話が上手いことが判るのだ、”何故手話が出来るの?”と聞かれ、一言”娘が口が聞けない、、だった”と過去形を加えてサラリと語る場面があるのだ。うん、これは一体どういう事だ?と思う間もなく次の場面になってしまう、。
そんなアレハンドロの一面が判る場面がありとてもその容姿からは想像が出来ないが鮮やかな殺しの達人なのだ。ラスト・ネームも判らず謎の男って印象、そりゃジェームズ・ボンドはイギリス政府のお墨付きだし、背景にある組織だって大違い、こっちのアレハンドロはどうも一人っきりで過去を引きずる”傭兵”だ。007とはそもそもそのスマートさが違うし女性にモテる何て場面は皆無、。性格的にも雲泥の差があるのだが何のバックアップもなく特殊な車も小道具もなにも支給されていない、本来は比較のしようもないのだが、、妙にこのおっちゃんに肩入れしたくなるのだ、。
この続編のエンディングはもう完全に次作ありき、、の終わり方でプロデューサーは最初のヒットに気をよくして三部作にする予定だそうな、、って事は次の三作目でこのアレハンドロの正体、そして悲惨であっただろう過去、幸せだった頃の思い出、手話を学んだ経緯、、、そんな事が明らかになるのではないだろうか??
また楽しみが一つ増えちまったよ。もし日本に居住してて三作目の日本公開がなかったらどうしよう、、これは有無を言わさずオーストラリアへ戻って来よう。実は大きな声じゃ言えないが過去に飛行機に乗って日本まで遥々映画を見に行った事が二回あるのだ、、それは又、の機会に。