”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ラーメン・ガール”(06年)

イメージ 1今や世界レベルの”日本食”となったラーメン、オーストラリアにも進出しつつある。年がら年中、夏みたいなブリスベンには合わないかと思いきや最近知らぬ間に何軒も開業したそうな、、どうやってこの夏の気候に対処しているのかと思ったらスープが温いそうな、、総じて猫舌のオージーには良いらしいが我らにはこりゃちょっとね、、、温いラーメンは要らね~よ。
 
そんな事を考えながらこの”ラーメン・ガール”を、、山崎努がラーメン屋の救世主になる”タンポポ”と比較するのは伊丹監督に失礼だがこちらはふらっと入って来たアメリカ人のアビーがラーメン屋のオヤジ、西田敏行と日本語VS英語の会話だけで弟子入りし、修行、ラーメン作りを経て最後にはのれん分け、、に至るコメディタッチの映画だ。
 
かなり強引な作りなのだが西田敏行を始め日本の配役陣がしっかりしているし主役はブリタニー・マーフィーだけどほぼ完全な邦画に仕上がっている。FOXで配信される数少ない日本の映画として見るとこりゃ貴重な存在かも知れない。
 
このジャンル、、”シェーンもどき”と言ってある日、流れ着いた素性の知れない人物がその店なり農場なりを立て直して又、去っていく手法のドラマ。名だたる映画としては”時代屋の女房”を筆頭に数多く作られて来ているのだがこの”ラーメン屋の娘”はそんなに奥は深くない。アメリカから遥々ボーイフレンドを訪ねてやって来たのだがカレに振られ一人東京の街にとり残される、、その彼のいたアパートのベランダから見えるのがこの”中華そば”屋、、っである日引き寄せられるように店にフラフラと入って行く。その店主に出されたラーメンの味に虜となって、、と言う事なのだが修行はもう完全にコメディタッチ。ラーメンの師匠として登場するのが山崎努でこのマスターのお墨付きが貰えれば一人前、そのコンテスト的な選考会もナンかあっけなく終わってしまい、、ラーメンを半分食い終わった所で映画も終了、、みたいなどうにも中途半端な印象は拭えない。
 
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これがその”ラーメン娘”を演じたブリッタニー・マーフィー、、誠に残念な事にこの映画に主演した翌年、僅か32歳と言う若さで亡くなってしまった。セリフ回しが一種独特で舌っ足らず、、アチラではベイビー・トークを言われるらしいのだが大先輩のメラニー・グリフィスに喋り方も容貌も良く似ていた。
 
映画であれ現実ならなおさらだが髪の毛を振り乱しての調理やアクセサリーどっさりの調理師、それに喫煙者の調理はやめて欲しいな、、ついでにオーストラリアでは最近回転寿司屋でもそうだがゴム手袋をしての調理が一般的になっている。そりゃ衛生的に、、と言う言い分はよっく判るのだが10分も手袋をして調理をするとどうなるかご当人じゃなくてお客さんはご存知だろうか、、そんな手袋よりもっと頻繁に手を洗うほうがより清潔で気が利いていると思うのは普段この手袋で庭木の手入れをする管理人だけじゃないだろう。
 
こんな事を書いてたらラーメンが食いたくなったな、、こんな時気軽に出掛けてラーメンが食べられる環境が羨ましい、、。ブリスベンじゃ幾ら最近お店が増えているとは言っても車で20-30分走らないとラーメンにはありつけない、、。マックなら3分かぁ~、、しょうがない昼はマックにしよう、、。
 
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