”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ホームフロント”(13年)

先週のイースターに続き今日から又、3連休。その初日の金曜日は”Anzac Day”と呼ばれる戦没者記念日だ。第一次大戦時のアフリカの激戦地、ガリポリ上陸作戦を記念しているのだが今年99年となる。この連休が終わるともうナニもないのがオーストラリア、日本の祭日は要所要所にあって均せば毎月祭日が巡ってくるが此方は残すところエリザベス女王の誕生日と7月だっかたにある農業祭、その後はクリスマスと何とも素っ気ない、、。
 
祭日とは言っても何処へ行くあてもないので”ホームフロント”で映画鑑賞だ。原題はそのまま”Homefront"。主演はジェーソン・ストラッサム、このところ”エクスペンダブル”などの出演作はあるものの主演らしい映画がなかったのだがこれでは完全に主役復帰、最後まで彼の彼の為の映画、しかもこれまでのジェーソンとは大分違ってこれを代表作として推奨しても良いのではないだろうか。残念ながら日本国内では劇場スルーだったらしく日本のジェーソン・ファンは可哀想だな、、”トランスポーター”シリーズより良かったと思うのだが、、。
 
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ブローカー(J.ストラッサム)は凄腕麻薬取締官、潜入捜査で悪い奴らを一網打尽にする場面からスタート。大ボスが逃げたのを追っかけるのだが包囲した警官達に”やめろ、撃つな!~”と叫んだにもかかわらず大ボスの息子が蜂の巣になってしまう。
 
そして一年後だったか(?)、、妻を病気で亡くし失意のなか捜査官も引退し9歳の娘、マディーと新天地ニューオリンズの郊外でひっそりとパパの役目に満足して暮らしている。
 
そんなある日、学校でデブの同級生からイジメにあったマディー、自己防衛でパパ伝授の空手でその悪ガキをのしてしまう。今度はその悪ガキの悪ママが悪パパに”アンタ落とし前を付けなさいよ”とばかりけしかけるのだがそんな素人パパじゃかなう訳がない、、あっさりブローカーにやられその一部始終を見ていた保安官もブローカーの防衛は当然だと了承する。そんな性懲りも無い両親、今度は本当の悪の弟のゲイター(ジェームス・フランコ)に言いつけて仕返しを図る。
 
此処まで非常にテンポ良く緊迫感を持ってお話が進んでいく。こりゃ大分熟れた脚本だな、、と思って調べたら何と書いているのはシルベスター・スタローンじゃないか、、道理でツボにはまった展開だし要所要所をしっかり押さえている。それに妙に”端折った”箇所がなく演出も良い。この手のアクション映画で見られるのはさっきまで濡れていたTシャツが次のテイクでは乾いていたり金属バットで殴っても倒れないとか設定に手抜きがあるのだがこれはかなり現実的で”あっはは、そりゃないだろう”と言うシーンがあまりない。
 
ゲイターはこの田舎町で麻薬の精製工場をやっているのだが大都会へ販路を広げたい、、姉に”ブローカーは何者なのさ、探ってよ、”と言われた事をきっかけに彼の留守宅へ忍んでファイル箱を開けてみると其処には彼の過去の経歴が、、冒頭の麻薬取り仕切り大ボスが刑務所にへ入っている事を嗅ぎだしこりゃひょっとして大金になるとその情報を刑務所の大ボスの弁護士へ通報することに、、。大ボスは息子の仇の存在が判り塀の向こうから自分の子分たちを全員集合、指示を出しゲイターと交渉する事になる。
 
それがそんなに単純には行かず一転二転、ゲイターの悪愛人(ウイノーナ・ライダー)も巻き込んでマディーの誘拐あり大ボスの子分どもの凶暴なバイク乗りギャング団の出番になったり欲をかいたゲイターの裏切り仕掛けやらでてんてこ舞い、、息もつかせぬお話となって行く、、。視聴代5.50ドルを高いと思うか、、もっと出しても良かったか或いはその倍を払って映画館で見ても良かったか、、まあ日本でレンタルなら一泊200円?
 
そんな秀作・大作ではないのだがこれなら映画館で見ても良かったかな、、と思える一作でした。
 
 
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